ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > なぜ盛夏と年末年始なのか? 〜時候のあいさつとデジタル技術の関係〜
暑中お見舞い申し上げます。8月に入り、今年も夏真っ盛りの時節となりました。今頃は、海や山で臨海、林間学校などの子どもたちの声が響いていることでしょう。暑中見舞いのハガキも、郵便受けに入る頃です。
江戸時代、人々は一年を二分し、それぞれの期間の始まりの前後に贈答品を持ってあいさつ回りをしていたそうです。この風習が姿を変えて、半年ごとの年賀状や暑中見舞い状、お歳暮やお中元などになって今に残ったと言われます。
それでは、なぜ半年ごとのあいさつだったのでしょうか? 実は、「物事の変化を捉えるためには、どれくらいの頻度で情報を得る必要があるのか」については、科学的に明らかにされています。結論を言うと「最低でもその変化の2倍以上の頻度で情報を得る必要がある」ということです。これは、デジタル技術の父とも言えるシャノンによって見出されたもので、「標本化定理」と呼ばれています。この定理が、現代の情報化社会を支える基盤の一つとなっているのは間違いありません。
標本化定理は、1年程度の早さで変化する相手の様子を知るためには、半年に一度の頻度で情報を得る必要があることを教えてくれています。もしかすると、半年ごとのあいさつの文化をつくった江戸時代の人々は、このことを経験的に知っていたのかもしれません。
変化の早い現代、その早い変化を捉えるためには、情報を得る間隔をその変化の倍以上の頻度にする必要があります。セキュリティのためのセンサーやネットワークがどんどん高度化し、より高い頻度で、多くの情報を扱うように進化したのは、世の中の早い変化を捉える必要性からなのです。
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