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6月も後半に入り、日の長さを実感できるようになりました。明日6月21日は、1年で昼が一番長い日「夏至」です。古くから人々は夏至を特別な日と考えていたようで、世界各地に夏至の日の太陽の位置を意識した建造物の古代遺構がのこされています。
例えば、英国にあるストーンヘンジは、遺跡全体が夏至の日の出の方向に合わせて造られており、この日は、朝日が正確に中央から昇るそうです。古代メキシコ、マヤ文明のチチェン・イツァ遺跡には、天体観測所だったと推測される、夏至の太陽の位置が示されている建物が残されています。日本でも、秋田の大湯環状列石、佐賀の吉野ヶ里遺跡などの構造から、古代の日本人が、夏至を認識していたことが見て取れます。
古(いにしえ)の文明は、世界各地において、別々に興りました。しかし場所は違っても、それぞれ太陽などの天体の振る舞いを詳細に観察し、昼が一番長い日、夏至を正確に認識していたのです。当時の基幹産業、人々の命をつなぐための農業をつつがなく営むために、一年の周期を正確に認識する必要があったのは、いずれの文明においても同じだったからでしょう。現在も使われている科学的知識の中の少なくない分量が、古から行われていた天体観測から見出された知見に関係しています。
科学は、毎年確実に実りを得るという「つつがない日々」への欲求を大本にして成立し、発展してきたということです。広い意味でのセキュリティは、「つつがない日々が続くこと」です。その意味で、セキュリティを追い求める心は、科学的知識を基盤として成り立っている現代社会の根幹の一つであると言っても過言ではないのかもしれません。
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