時の経つのは早いもので、今年も３月、卒業式のシーズンに入りました。さまざまな卒業ソングを耳にする機会が多くなり、人々が自らの青春の日々に思いを馳せる季節ともなっています。この３月に学校を卒業される皆さま、ご卒業おめでとうございます。

　卒業式は、英語では「Commencement」、「はじまり」という意味の言葉で表します。また、米国の学校では学生やOB/OGの「期」のことを、The Class of 2016のように卒業(予定)年で言うのが普通になっています。卒業は、これからの人生への準備が終わり、あらたな冒険に踏み出す出発であり、それゆえ前向きな門出の年を使って期を表しているものと思います。さみしい別れであるはずなのに、おめでとうと祝福される所以もここにあるのでしょう。

　さて、今どきの卒業式は家族の一大事、冠婚葬祭の冠の一種となっており、家族揃ってわが子の晴れ姿を目に焼き付けに行くのは珍しくありません。昔から、ご家庭の「晴れの日」である冠婚葬祭は、家が留守となりがちなことから、泥棒に注意をしなくてはならない日となっています。また、卒業式の日を好んで狙う学校泥棒も報告されています。

　学校からの卒業は、人生の大きな節目であることもあって、これに対して特別な思いを抱く人は少なくないものと思います。卒業の日、これからの人生の門出の日を台なしにしないためにも、十分に気をつけるようにしてください。

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セコムＩＳ研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文