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前回、2015年の犯罪統計から、住宅侵入盗について書かせていただきましたが、今回は、ひったくりについてみてみましょう。
2015年のひったくりの件数は4142件で、前年比33%の減少となっています。件数としては、2002年のピーク時と比べると、10分の1以下にまで減少しています。都道府県別にみると、大阪府が最も多く、5年連続でワースト1位となっています。ちなみに、大阪府は2010年に1回だけ千葉県にワースト1位を譲っていますが、それ以外の年は1976年以降1位となっています。
ひったくりの多いところの2位から10位を示すと、東京都、神奈川県、愛知県、兵庫県、埼玉県、千葉県、福岡県、京都府、愛媛県となっています。いずれも前年比減少となっています。
このように、上位には、人口が多い大都市圏が入っています。また、1位から5位までのひったくり件数を足し合わせると2250件となり、全国の半分以上を占めることとなります。
一方、件数としては上位に入っていませんが、注意していただきたいところがいくつかあります。件数としては上位に入っていませんが、2014年の件数と比較して、上昇率が高いところです。2倍以上となった宮崎県、67%増加した鳥取県、58%増加した滋賀県、50%増加した富山県などです。また、秋田県は2013年と2014年の件数がゼロ件でしたが、2015年は4件と増えています。
このように、ひったくりの件数をみると、都市部では減少傾向にあるものの、地方では増加傾向がみられるようです。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
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