ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 自転車ルール守っていますか 〜 改正「道路交通法」が適用に 〜
・今日から自転車運転ルールが厳格化
近年、自転車の危険運転や、自転車に乗る人々のモラル低下が問題になっています。それを受けて改正された自転車に関係するルール(道路交通法)が、本日、2015年6月1日から施行され、実際に適用されるようになりました。今回、適用されるようになった改正「道路交通法」の自転車に関する内容ですが、基本は「ルールの厳格化」と、ルール違反者に対する「講習受講の義務化」いう方向性です。
・危険行為が厳しく取り締まられるように
街でしばしば見かける自転車の「危険行為」には、右側通行、携帯音楽プレーヤーを聞きながら、携帯電話を操作しながらなどの「ながら運転」、2列走行、傘さし運転、二人乗り(幼児を幼児専用イスに乗せる場合を除く)、夜間の無灯火、信号無視、歩道通行時の徐行と歩行者妨害などがあります。
本日から、これらの行為が厳しく取り締まられるようになり、車の運転の場合と同じように「青切符」が切られるようになりました。ルール違反を摘発された場合、法的な強制力を伴う形で、講習を受けたり、反則金を納めたりする義務が生じるということです。
・中高生には、学校での安全教室などの啓発の機会が必要かも
また、自転車に乗る場合、社会性がまだ十分でないことからついつい軽挙妄動的な行動をとりがちな子ども達への啓発活動も必要なのではないかと思います。自転車を通学のために使い始める中高生は、携帯電話や音楽プレーヤーを使い始める年齢とも重なるため、「ながら運転」なども散見されます。そのため、中高生の保護者の立場にある方は、彼らの自転車の乗り方には十分注意するようにしてください。また、既に一部では行われていますが、自転車通学の多い学校などにおいても、子ども達への啓発活動が不可欠なのではないかと思います。
加えて、外周りなどで、仕事で自転車を使う機会のある事業所においても、従業員に対して何らかの形で研修の機会を設け、仕事で車を使う場合と同様の注意をする必要があります。
自転車は、エンジンなどの動力がないこともあり、その運転の際についつい安全ではない行動をとりがちな乗り物でした。今回、これに罰則を伴う形で、法の規制が厳格に適用されるようになったということです。
・事故の際には高額賠償も
昨今、自転車事故による被害者への高額賠償の事例が見られるようになってきました。子どもが自転車事故の加害者になった場合の保護者への高額賠償のケースもあります。賠償に関しては、ルール違反による事故に限りません。自転車に乗る機会がある方は、車を運転する場合と同様に、賠償責任保険への加入を検討した方が良いかと思います。
・自転車に加え、歩く際にも十分注意を
周りに注意し、安全に通行しなければならないのは、自転車に乗る場合に限りません。日本は、これからますますシニア層の人口が増え、本格的なシニア社会に突入します。体が思うようには動かず、危険回避行動をとりにくい人々が、相当数いることを前提に行動しなければならないということです。現代の日本に住む私たちは、自動車、自転車を運転する場合はいわずもがな、歩いて通行する場合にも十分に気をつけなくてはならないのです。
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