ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 大災害発生時に多くの女性が最も心配するのは「家族」
「大地震が起こった場合に心配なことは何ですか?」という問いに対して、みなさんは何と答えますか。前々回のこの欄で紹介した「防災に関する世論調査」の中で、こんな設問があります。20個あまりの選択肢の中から、いくつ選んでも良いという回答方式です。1位は「火災の発生」で65.9%の人が選んでいます。次いで「建物の倒壊」が65.0%、「家族の安否」が58.0%、「電気や水道などの供給停止」が57.0%と続いています。50%を超えた選択肢は、これらの4つです。確かに、どれも心配なことといえます。
この世論調査は、これまでに何回か行われています。前回は2002年でしたが、今回と前回を比べて大きく変わったのが「家族の安否」です。前回は5位でしたが、今回は3位に浮上しています。
東京都区部の人は、特に火災や建物倒壊が心配
回答者の居住地別にみると、都市の規模に拘わらず、おおむね上記の順位と同じになっていますが、東京都区部の人は特に火災発生と建物倒壊を心配する人が多く、全国平均よりも10ポイント以上も割合が高いようです。やはり、建物が密集しているために、心配に感じる人が多いようです。
また、家族の安否を心配する人も、東京都区部では高くなっています。全国平均より5ポイント以上高くなっています。通勤や通学で自宅からの距離が長いことなどが影響しているのかもしれません。
男性より女性の方が家族を心配している?
次に、男女の年齢別にみてみましょう。調査では、20歳代から60歳代、70歳以上の6つの区分に分かれています。男性は、どの世代でも、火災と建物倒壊が1位と2位となっています。一方、女性は家族の安否が上位となっています。20歳代から50歳代までは1位、60歳代は2位となっています。中でも、30歳代では76.1%、40歳代では78.3%と非常に高くなっています。小さな子供や働き盛りの夫を心配する女性が多いのではないでしょうか。
一方で、高齢の男性では、家族の安否は3位以内に入っていません。特に、60歳代で38.0%、70歳以上で37.0%と低くなっています。これが影響したためか、家族の安否を心配する人は、男性全体で49.7%とわずかですが半数以下となっています。
万が一のときのため、家族の安否の確認方法をチェックしておきましょう
男女で多少の差があるものの、家族の安否を心配する人は東日本大震災を経て、非常に多くなっています。大きな災害が発生した場合は、電話回線は通信規制がかけられるため、家族との連絡には使えなくなります。そんな場合に覚えておきたいのは、災害用伝言ダイヤル171や、災害用伝言板Web171です。毎月1日と15日は体験利用日となっています。時々、練習しておくといざという時に役立ちます。
セコムも法人のお客さま向けに安否確認のサービスを提供しております。お客さまからは、家族の安全もすぐに確かめたいというご要望を多くいただき、2013年8月には、お客さまの家族の携帯電話などに向けて、セコム災害監視センターが安否確認のメールを代行で送信するオプションサービスを開始しました。セコム安否確認サービスは、現在、4500社410万人のお客様にご利用いただいております。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
大地震が起こった場合に心配なこと
(内閣府のデータをもとに作成、2013年)
男女別年齢別の心配なこと
(内閣府のデータをもとに作成、2013年)
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |