ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 過去の災害を忘れないために 〜東日本大震災から3年〜
東日本大震災からまもなく3年となります。しかしながら、現在でも不自由な生活を強いられている方が多数いらっしゃることが残念でなりません。
復興庁のまとめによると、先日2月13日の時点で、47都道府県、1175の市町村に、26万7419人の方が仮設住宅や知人宅などで生活をされています。地震の揺れによるもの、津波によるもの、原発事故によるものなど、これまでの震災とは状況は異なり、復旧・復興に要する時間は、かなりかかるとは思いますが、一日も早く、もとの生活に戻れるようになって欲しいものです。
防災意識が低下した人は4割
震災のあと、全国で防災意識が高まり、多くの方が万が一の準備をされました。しかし、時間が経過するにつれて、市民の防災意識が低下することは避けられません。
みなさんの現時点での防災意識は、どのくらいのレベルでしょうか。三重県が2012年10月に県民に対して調査した結果をみると、「東日本大震災発生後に持った危機意識を今でも持ち続けている」と答えた人が39.4%いる一方で、「時間の経過とともに危機意識が薄れつつある」と答えた人が41.9%もいるそうです。
防災を考えるきっかけとしての訓練
通常、大きな震災はそうそう起こるものではありません。しかし、いざという時に対応するためには、日ごろの準備や訓練がとても重要になることは、みなさんご承知の通りかと思います。
先日、筆者の住む地域の小学校で防災学習の時間があり、お手伝いをさせてもらいました。通学路の途中にある、危ないところを再確認してもらうために、地図を使った図上訓練をやってみました。もっと遊びの要素を盛り込みたかったのですが、時間の都合もあり、さわりの部分しかできませんでした。しかし、全校児童を集めた体育館は、みんなの声が途切れることなく、ちょっとした盛り上がりを見せていました。防災の意識をもってもらうきっかけになったのではないかと思っています。
過去の災害発生日時に防災について考える
常に、防災の事ばかりを考えながら生活をすることは、心の平穏のためにはよくない面があるかもしれません。しかし、時々は考えていただきたいと思います。関東大震災の発生した9月1日は「防災の日」となっています。また、阪神淡路大震災が発生した1月17日、そして東日本大震災の3月11日などの日に、ご自宅の防災備蓄品を見直したり、ご家族全員で万が一の場合の行動を再確認したりすることは、非常に重要なことと思います。ちなみに、三重県では伊勢湾台風によって被害が発生した9月26日を「風水害対策の日」としているようです。
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・データから読む「防災に関する世論調査で明らかになった国民の防災意識向上」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
東日本大震災発生時と
比べた防災意識の変化
(三重県、2012年)
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