ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 振り込め詐欺の1件あたりの被害額は300万円台に
警察庁のまとめによると、2013年上半期の振り込め詐欺など特殊詐欺の件数は5388件となり、2012年上半期の3706件と比較すると1.45倍と大幅に増加しました。
被害総額では211億6700万円となり、前年同期比で、56億円以上も増加していることになります。このペースで行くと、年末までに400億円を超えそうです。もしかしたら500億円の大台に乗ってしまうかもしれません。
振り込め詐欺以外の特殊詐欺は被害額がさらに高額
振り込め詐欺というのは、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺の総称として使われています。これらに対して、ギャンブル必勝法情報詐欺、異性との交際斡旋詐欺などのことを、振り込め詐欺以外の特殊詐欺と称して区別しています。
右の図は、月別の1件あたりの被害額を表しています。これを見ると、振り込め詐欺では2012年上期は200万円台前半でしたが、2012年後半になると300万円を超える月も出ています。2013年に入ってからも300万円を超える月があり、やや増加傾向と言えそうです。一方、振り込め詐欺以外の特殊詐欺の1件あたりの被害額を見ると、1000万円を超える月も見られます。こちらの被害額の傾向を見ると、昨年は減少トレンドでしたが、今年に入ってからは、やや上昇ぎみと言えなくもありません。
被害を直前で抑止するために
最近の振り込め詐欺は、"振り込まない"ものに変わってきています。ATMで振り込みを実行させる手口よりも、息子や孫の代理などと偽り、自宅もしくは指定場所に取りに行く形態が増えているようです。とはいっても、相変らずATMでの振り込み型もあるようです。携帯電話片手にATMの前に立っている方を見かけたら、一言注意してあげることが被害拡大防止に役立つはずです。実際に、セコムの社員が被害を抑止したケースは少なくありません。
主流は振り込め詐欺以外の特殊詐欺に移ったのか
先に示しましたように、被害額を見ると、振り込め詐欺以外の特殊詐欺による被害額が高額になっています。件数としては、振り込め詐欺の方が相変らず多いのですが、被害額の側面から見ると、もはや主流は振り込め詐欺ではないのかもしれません。振り込め詐欺以外の特殊詐欺として、次に登場する新たな手口がどんなものになるのかはわかりません。その被害に遭わないためにはどうしたらいいのか、様々な情報を集めるために、常にアンテナを広げておくことも大切です。
【関連記事 pick up!】
・データから読む「70歳以上の女性のオレオレ詐欺被害遭遇率上昇中!」
・データから読む「シニア世代のオレオレ詐欺の被害率」
【関連情報】
・セコム防犯・防災用語集
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害額
の推移(1件あたりの被害額) (警察庁)
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |