ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > シニア世代のオレオレ詐欺の被害率
依然として被害が止まらない振り込め詐欺ですが、警視庁のまとめによると、都内在住の60歳以上のシニア世代がオレオレ詐欺に遭う割合は、2184人に1人です。
これは、2011年に都内で発生したオレオレ詐欺の被害1419件という値と、2005年の国勢調査の人口統計から算出されます。
一方、ひったくりに遭う割合は7300人に1人で、オレオレ詐欺の被害は、ひったくり被害の3倍のリスクがあることになります。
オレオレ詐欺の被害者は何人に1人?
これらを全国のデータで見てみましょう。警察庁のデータによると、2011年のオレオレ詐欺の件数は4656件です。右上の図は、それを年齢と性別で区切り、割合を出したものです。
例えば、50〜59歳の男性の被害者の割合は0.6%なので、50歳代男性の被害件数は28件ということになります。このデータと、総務省の年齢別の人口統計を用いて計算したものが右下の図で、50歳以上の男女それぞれ、何人に1人が被害に遭ったかを示しています。
数字が小さいほど被害に遭う割合が高く、50歳代の男性の被害率は28万2900人に1人とほかに比べて低いことが分かります。
70歳以上の女性の被害率はとても高い
他方で、50歳代女性は1万8400人に1人、60歳代男性は3万3200人に1人、60歳代女性は7400人に1人、70歳以上の男性は2万5100人に1人、70歳以上の女性は5800人に1人が被害に遭っています。仮に50歳代男性の被害を1とすると、70歳以上の女性は48.8倍も被害に遭いやすいということになります。
振り込め詐欺を撲滅するために
振り込め詐欺全体としては減少傾向にあります。振り込め詐欺の中で最も件数が多いオレオレ詐欺については、昨年まで増加傾向にありました。
ところが、今年9月までのデータを見ると、前年同期比27%程の減少に転じています。電話を受けた方の騙されたふり作戦や、警察・自治体・金融機関などによる振り込め詐欺の認知度アップが功を奏したものと思われます。
上記世代のご両親がいらっしゃる方、おじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃる方は、たまには電話をして近況を聞いたり、振り込め詐欺の話をしたりして、合い言葉を決めておくとよいかもしれません。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
オレオレ詐欺の被害者の年齢・性別構成
(2011年、警察庁)
2011年に何人に1人が
オレオレ詐欺の被害に遭ったか
(警察庁の統計をもとに算出)
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