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犯罪が増えていると感じている人は3割
先日、警視庁が調査した体感治安に関するアンケートの調査結果が発表されました。
「2011年に比べて2012年の犯罪発生状況はどうなったと思いますか」との設問に対し、「増えた」と感じた人が33%、「減った」と感じた人が19%という結果に。犯罪全体を示す刑法犯の件数は減少しているものの、それとは反対に、増えていると感じている人が多いようです。
増えたと感じる犯罪はネット犯罪や振り込め詐欺
増えた犯罪についての設問では、インターネットを利用した犯罪が増えていると回答した人は78%に上り、パソコンの遠隔操作事件や、ネットバンキングでの暗証番号等の詐取事件などが背景にあるようです。次いで、振り込め詐欺を含む詐欺犯罪の増加を55%の人が挙げています。
犯罪全体が減少する中で、増加している犯罪はごくわずかです。その代表が、これらの犯罪です。実際にインターネットを利用した犯罪は、ここ数年増加傾向が続いています。
また、振り込め詐欺に関しても、1件あたりの被害金額は上昇の一途をたどっています。
身の周りに近づいてきた犯罪
今回のアンケート結果で、増えたと感じた犯罪の上位に、これらがランクインしたということは、それだけこれらの犯罪が身近になってきたといえるかもしれません。かつては、一部の人たちが使っていたインターネットですが、スマートフォンに代表されるように、いまや誰もが使うようになってきました。今までは、パソコンがターゲットとされていたものが、スマートフォンがターゲットにならないとも限りません。
事実、ネットショッピングやネットバンキングを、スマートフォンで利用されている方も多いと思います。また、振り込め詐欺に関しても、被害者の多くはシニア層が中心ですが、被害者が若年層にもおよぶ架空請求詐欺や融資保証金詐欺などもあります。また、身近なおじいちゃん、おばあちゃんが被害に遭った、もしくは遭いそうになったという方もいらっしゃると思います。
"被害に遭わないための知識"という対策
増えたと感じる要因として、報道などで、これらの犯罪を見聞きすることが増えたことも理由のひとつに挙げられるかもしれません。しかし、どこかで、いつ自分に降りかかってきてもおかしくない犯罪だと感じているからではないでしょうか。いまや、これらの犯罪は手口が日々変化し続けているため、「自分は大丈夫!」という根拠のない安全過信は禁物です。
報道などで犯罪の手口を知識として知っておくことは被害に遭わないためにとても重要ですし、ハード・ソフト両面の対策をしっかりと行っておくことが大切です。
(関連記事)
・振り込め詐欺の被害金額、1件あたり250万円に
・スマートフォンのウイルス対策もお忘れなく
・インターネット通販、利便性と危険性は裏表の関係
(参考)
・データから読む「振り込め詐欺の被害金額、1件あたり250万円に」
・データから読む「高齢者だけではない振り込め詐欺の被害」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
2011年に比べ2012年の
都内の犯罪はどうなったと思いますか
に対しての回答
(警視庁のアンケート調査から)
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