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あの番号と同じにした人は7割
みなさんは、暗証番号をいくつ使っていますか。携帯電話だけでも何個かあるはずです。
画面のロックを解除する番号、契約やプランを変更する時に使う番号、アプリを起動する時の番号などです。金融機関のキャッシュカードの暗証番号、クレジットカードの暗証番号、インターネットの会員サイトにログインする時の暗証番号、などなど。数え出したら、いくらでも出てきそうです。しかし、これらを全て違う番号にしているという方は、どのくらいいるでしょうか。
キャッシュカードの暗証番号を使い回したら
先日、ゴルフ場のロッカールームの貴重品ボックスから盗み出したキャッシュカードをスキミングして、ATMから現金を引き出した犯人が捕まりました。現金を引き出すには、カードの暗証番号が必要ですが、貴重品ボックスの暗証番号を入力するところを隠しカメラで盗撮していたのです。貴重品ボックスの暗証番号として、キャッシュカードの暗証番号を入力する人が多いだろうと踏んだ犯人の読みは当たりました。被害者のうち7割の人が同じ暗証番号だったのです。
一時的な暗証番号と重要な暗証番号は違うもので
いまや、暗証番号を入力しない日はないのではないでしょうか。しかしながら、管理すべき暗証番号が多すぎて、覚えきれないという人は多いと思います。頻繁に使う暗証番号を忘れることは少ないと思いますが、めったに使わない暗証番号は全く思い出せないということもあります。それだけに、同じ暗証番号を使い回しているという方もいらっしゃると思います。ある程度は仕方がないと思いますが、今回の貴重品ボックスの例のように、一時的に使うものと、お金や個人情報にまつわるような重要なものは、他人に推測されない、かつ、全く別の暗証番号にすることが大切かと思います。
キャッシュカードのセキュリティレベルを向上させる
暗証番号の管理をしっかりとしていただくことは基本中の基本です。しかし、注意していても、ついうっかりということは誰にでもあります。そんな場合に備えて、キャッシュカードのセキュリティレベルを高めておくことをご検討ください。ATMで引き出し可能な限度額を引き下げたり、生体認証による本人確認を追加できるキャッシュカードにしたりといった対策。限度額を下げることで、全額を引き出されるリスクを下げることができます。また、生体認証によって本人になりすますことは非常に難しくなります。
最後に、暗証番号が生年月日など、簡単に類推できるものになっていませんか。まずは、暗証番号を変更することから始めてみてください。
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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
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