ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 主要国の窃盗発生率は日本の3倍から4倍
今年も残すところ、一週間余りとなりました。年末年始の長い休暇を利用して、海外旅行に出かける方もいらっしゃると思います。
法務省が公表する犯罪白書によると、国外で日本人が被害に遭う犯罪の種類のうち、最も多いものは「窃盗」です。その件数は全体の約8割で、海外で物を盗まれる被害がいかに多いかということがわかります。
主要5カ国の窃盗犯罪は減少傾向
右上の図は、主要5カ国の窃盗犯罪の発生率の推移です。いずれも、人口10万人あたりの件数を表しており、どの国でも減少傾向となっています。また、この図から、日本はこの中では一番犯罪件数が少なく、治安が比較的よい国であることがわかります。
海外の窃盗は日本の何倍発生している?
日本の窃盗発生率を1とした場合に、他の国がどのくらいの倍率となっているかを示したものが右下の図です。2002年では、フランス、ドイツ、アメリカは日本の2倍程度、イギリスは3.3倍でした。
ところが、2010年になると、フランスやドイツは日本の3倍弱、アメリカで3倍強、イギリスではおよそ4倍にまで拡大しています。
各国とも発生件数は減少しているものの、日本国内での犯罪件数が約半分にまで減少しているのに比べ、他の国では減少率が低いため、相対的に発生率が高くなっています。
出発前に渡航先の情報を
海外に出かける方は、日本の治安レベルとの違いを意識し、日本との治安の差が以前に比べて拡大していることにも留意していただきたいと思います。外務省の海外安全ホームページや、渡航先の日本大使館のWebサイトにも、一度目を通しておくことも重要です。万が一の場合に備えて、パスポートのコピーや予備の写真などの準備も忘れないでください。
(参考)
・外務省 海外安全ホームページ
・セコム駐在員による海外犯罪事情
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
単位人口あたりの窃盗犯罪の
発生件数推移 (犯罪白書)
日本の窃盗発生件数を基準とした
各国の窃盗発生率の推移
(犯罪白書から作成)
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