ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 年末に多い掃除中の事故
年末になると、大掃除に大わらわという方が多いのではないでしょうか。台所のレンジや換気扇、トイレや風呂場、窓の汚れなど気になるものです。「ここぞ」とばかりに、普段やらないような場所も、きれいにしようと頑張ってしまう方もいらっしゃるのでしょう。掃除中にケガをして救急搬送される人数は、12月が最も多いそうです。しかも、年々、増加傾向となっています。
掃除中のケガで搬送される方が最も多い12月
東京消防庁の調べによると、2007年から2011年までの5年間で、掃除中にケガをして、救急車で搬送された方は2047人です。月別の搬送人数をみると、1月から11月までは月に120〜180人ですが、12月だけは383人と突出しています。
また、年代別では、シニア層が多く、60歳以上が6割を占めています。年代が上がるにつれて、搬送される人数が増える傾向です。
「ころぶ」「落ちる」を合わせると7割
右の図は、昨年1年間に搬送された479人を対象に、事故の種別を示したものです。これを見ると、一番多い事故は「ころぶ」もので、次いで多いのが「落ちる」事故です。「ころぶ」事故については、浴室でのケガが最も多く、「落ちる」事故については、脚立・踏み台での発生が最も多くなっています。事故の事例をみると、浴槽の縁に乗って天井を掃除中に転倒したり、窓ガラスを掃除中に誤って落下したりする事故のようです。
体力を過信せず、頼めるものは頼んでしまいましょう
60歳代、70歳代とはいえ、まだまだお元気な方は多く、自らの体力を過信して、無理をしてしまうケースが少なくありません。その無理がたたって、ケガに至ってしまうようです。以前、安心豆知識でもご紹介しましたが、お子さんの運動会で頑張りすぎて転んでしまうというケースも同様です。
ちょっとややこしい、これは難しいなど、ご自身で掃除をするには無理がありそうな場合は、プロにお願いするという手もあります。簡単な掃除であれば、ご自身でできるところはやりたいと思うのは当然と思います。しかし、ご自身の体力と相談して、外注した方がいいと思われる場合は、プロにお願いするのは、ひとつのリスクマネジメントといえます。
(参考)
・安心豆知識「運動会の保護者競技とリスクマネジメント」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
事故種別ごとの掃除中の事故
(2011年中、東京消防庁)
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