ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 1973年 日本初の大型施設向け安全管理システムを開発「トータックスZETA」の原点、「セコム3」を発表
セコムは、1973年3月、東京・晴海の国際見本市会場で開催された保安警備防災機器の展示会で、大規模ビル・工場向けの総合安全管理システム「セコム3」を発表しました。
これは、防火・防犯・出入管理から諸設備の管理までを行う総合安全管理システムで、のちの「トータックス」シリーズへ発展する画期的なシステムでした。
当時、都心のビルは大型化が進んでいましたが、ビルの管理は旧態依然で、防犯・防災・入退室などの管理は個別のシステムで運用され、保安要員や設備要員を雇うなど、何ら合理化策・効率化策が講じられていませんでした。
そこで、セコムではビル管理を一元化することによってこうした無駄を減らすことを目的に開発したものです。
折しもこの年の10月に石油輸入国に深刻な打撃を与えた事件(オイルショック)が発生。これを機に、ビル管理の効率化に対するニーズが一気に高まり、「セコム3」は一躍脚光を浴びました。
「セコム3」を導入すれば、管理コストを軽減でき、設備会社や保守会社を管理する煩わしさから解放されるのはもちろん、管理精度が向上し、設備の延命化にもつながるなど、メリットが大きかったからです。
その後、「セコム3」の普及を通して蓄積したビル管理のノウハウをもとに、1979年に「トータックスI」と「トータックスII」を開発し、次いで省エネルギーシステム「トータックスEC」を開発。そして1981年にそれまでの集大成である「トータックスT」を開発しました。これは防犯・防火・設備管理に加えて省エネ機能まで備えた世界初のビル管理システムでした。
現在は、「トータックスT」の機能を継承し、ワイヤレスICカードを標準採用した大型ビル・施設向けの総合安全管理システム「トータックスZETA」に進化しています。
今は「セコム3」という商品は存在しませんが、大型施設における安全管理のあるべき姿を最初に提示した点で意義深い商品であったと言えます。
(参考)
・"全体像"で理解する読み解くセコム50年の歩みはこちら
セコム株式会社
コーポレート広報部
大規模施設向け安全管理システム「セコム3」
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