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1973年 米国の銀行と提携した無人銀行システム開発をもとに
日本初の金融機関CDコーナー向け安全システムを開発
今では呼ばなくなりましたが、1970 年代には現金自動支払機のことをCD(キャッシュディスペンサー)と呼んでいました。
CD は利用者にとってたいへん便利なものでした。昔も今も銀行の窓口は午後3時で閉まりますが、CDコーナーは午後5 時くらいまで開いていたので、急に現金が必要になったときに重宝したものです。
しかし、銀行にとってはCD の安全をどのようにして守るかが頭痛の種でした。CD の中には現金が入っているからです。とりわけ閉店後と夜間が心配でした。
この問題を解決したのが、セコムが1974 年に開発したCDコーナー向けの安全システム「CDセキュリティパック」です。
これは、1973 年、世界で初めて「無人銀行システム」を開発したアメリカのハンティントン・ナショナル銀行と提携し、それをもとに開発したもので、わが国初のCD の安全管理システムとして脚光を浴びました。
これが際立っていたのは、CD の中に取り付けたセンサーが扉の開閉や破壊などの異常を感知し、コントロールセンターに異常信号を送信すると、緊急対処員が駆け付けて対処する「SP アラーム」の機能とともに、CDコーナーの開店・閉店を自動的に制御するオートメーション機能を備えていたことです。
開店時間になると、扉を開け、照明をつけ、空調を動かし、閉店時にはアナウンスを流し、人がいないことを確認してから扉を閉め、電源を落とすという自動運行システムでした。
関係者以外にはあまり知られていませんが、セコムの安全システムがあったからCD コーナーは安全を維持できたのです。その後、銀行併設ではなく独立型のCD・ATM ブースが次々とつくられていきますが、それを可能にしたのもセコムの安全システムでした。
そして今も人々は安心してATM を利用しています。なぜセコムの安全システムが社会システムとかインフラシステムと呼ばれるのか、そのゆえんはこの光景が雄弁に物語っています。
セコム株式会社
コーポレート広報部
世界で初めて無人銀行システムを開発した
ハンティントン・ナショナル銀行と提携
「CD セキュリティパック」
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