ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 世界最先端技術で「地理情報サービス」を海外にも提供する(株)パスコ
(株)パスコは、1999年にセコムグループ入りし、空間情報サービス事業の領域でセコムグループがめざす「社会システム産業」の一翼を担っています。
今や空間情報は、国土や企業経営の基盤情報として重要な社会インフラとして認識されていますが、パスコは航空測量のパイオニアとして国や自治体へ地図を提供するなど、公共性の高い業務を行っています。
今回の現場レポートは東京・目黒にあるパスコ本社を訪ね、清宮奈美主任技師にお話を伺いました。清宮主任技師は入社後、道路や公園の設置など、地域の発展や住民のための施設作りなどを考える建設コンサルタント部門や、本社企画部門、営業推進部門などを経て、マーケティングを学ぶためにイギリスへ社費留学。帰国後は、企業のエリアマーケティング支援に従事したのち、現在は国際統括事業部の技術者として環境保全に関する業務に携わっています。
Q.パスコの国際事業について教えてください。
パスコでは、サウジアラビアの国境確定作業を始め、途上国に対する地図作成を支援するなど、公共性の高い業務を行っています。このようななか、2004年にはフィンランドの測量会社フィンマップを子会社化し、現在では、フィンランド、ベルギー、ブラジル、インドネシア、タイ、フィリピン、中国、アメリカを始め18カ国に展開し、5大陸全てで営業活動を行っています。
Q.現在の仕事について教えてください。
いま、パスコはアフリカの国々の"森林保全"のプロジェクトに携わっています。このプロジェクトは、温室効果ガスの排出削減への取り組みに協力するために日本政府が開発途上国に対して援助しているものです。
"森林保全"と言っても、私たちパスコが担っているプロジェクトでは、木を植えたり、森の世話をするわけではありません。援助受入国の森林の劣化や減少を食い止める取り組みの一環として、過去から現在にいたる森林の移り変わりや現状を明らかにしたり、その国が将来に渡って自分たちで森林の状況をきちんと把握することができるように、現地の担当者に必要な技術を教えたりしています。
こうした取り組みは、衛星画像やリモートセンシング、GISといった空間情報を扱うプロであるパスコの技術が活かされています。仕事を通じて、地球温暖化対策という地球規模で取り組んでいく大切なテーマに関わることができ、大きなやりがいを感じています。
Q.日ごろ、心がけていることを教えてください。
相手のことを尊重し、それを言葉や態度で示すことを心がけています。日本にいるときももちろん、現地では特に気をつけてうれしいときはうれしいと伝え、感謝したときは心からありがとうと言うようにしています。
私たちの仕事は、現地の方との協力によって成り立ちます。そのため、その国の考えややり方を尊重することが大切です。現地の方の思いを聞き、価値観の違いを認識した上で、どうしたらプロジェクトを前に進められるか考えながら取り組んでいます。
また、目の前の業務に全力を尽くしつつ、プロジェクトがその国や日本、ひいては世界にどのように影響していくのかを常に意識して行動するように心がけています。
Q.今後の抱負を教えてください。
パスコが持つ空間情報の収集・解析する技術は、環境保全や食糧確保など、さまざまなテーマにおいて役に立ちます。これからもパスコの技術者として誇りを持って業務に取り組み、仕事を通じて社会に貢献していきたいと思います。そしていつか月に行って青々とした地球を見た時に、「いいことしたな」と心の底から思えたら最高の幸せです。
(参考)
・(株)パスコはこちら
・"全体像"で理解する現場レポートはこちら
セコム株式会社
コーポレート広報部
(株)パスコ
国際統括事業部
技術部技術課
清宮奈美主任技師
アフリカの国々の現地職員へ
森林調査のトレーニングを行う
森林地図をインターネット上で
一般公開する方法を教える
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