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半年に1回、警察庁から発表される犯罪情勢に関する統計資料が発表されます。この中に、被害者別に犯罪被害をまとめた資料があります。ここでは、女性、子ども、高齢者の被害状況について記述されています。10月2日に発表された「平成24年上半期の犯罪情勢」から、被害者別にどんな犯罪に遭いやすいのか見てみましょう。
女性は強姦、子どもは略取誘拐、
高齢者は詐欺の被害者になりやすい
女性が被害者となる割合の高い犯罪を見ると、一番多いのが強姦。次いで、強制わいせつ、公然わいせつ、略奪誘拐、詐欺、脅迫と続きます。これらの被害に遭うのは必ずしも女性とは限りませんが、特に強姦や強制わいせつ、公然わいせつについては、被害者の大半が女性です。これらの犯罪の被害に遭う場所を見てみると、強姦や脅迫については共同住宅、強制わいせつや略取誘拐などは道路上で発生するケースが多いようです。
続いて、子どもが被害者となる割合の高いものは、略取誘拐がトップとなっています。略取誘拐は、被害者のうち8割ほどが子どもです。次いで、強制わいせつ、強姦、公然わいせつと続きます。これらの犯罪の発生場所は、強姦は共同住宅が最も多く、強制わいせつや公然わいせつ、略取誘拐については道路上での被害が多くなっています。
そして最後に、高齢者が被害者となる割合の高いものを見ると、詐欺が約4割と最も高く、次いで殺人が3割弱となっています。そして詐欺の発生場所については、戸建住宅が多いというデータが出ています。しかし、これ以外の犯罪については目立って高いものなく、女性や子どもに比べ、高齢者は被害者になりにくい傾向があるようです。
窃盗被害者に遭いやすいのは
子どもよりも大人
犯罪の認知件数を見ると、刑法犯の中で最も多いものは窃盗犯です。被害者となる割合を女性、子ども、高齢者で見ると、女性が窃盗の被害者になる割合は約3割、子どもが約2割、高齢者が約1割となっています。
つまり、男性が窃盗被害者になる割合は約7割、大人が窃盗被害者になる割合は約8割となっていて、女性よりも男性が窃盗被害に遭いやすく、子どもよりも大人が被害に遭いやすいということが読み取れます。
犯罪統計は、犯罪者に関する数字が多く出てきますが、被害者側の数字も見ることで、どんな犯罪に対して注意したらいいかを見ることもできます。犯罪の現状を知ることは、防犯対策を施す上で重要なことなのです。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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