ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 被害額が増加している振り込め詐欺
いまや、知らない人はいないのではないかと思われる振り込め詐欺ですが、いまだに被害者が続出しています。みなさんの周りでも、「オレオレ!」といった電話を受けたことがあるという人や、架空請求のメールやハガキを受け取ったという人は、何人かいると思います。
ところが、最近ではその手口がさらに巧妙化して、思いもよらぬ方法でお金を巻き上げようとする詐欺グループが増えています。
還付金詐欺の増加
警察庁のまとめによると、今年1〜8月の振り込め詐欺の認知件数は3730件で、前年同期比で252件の減少となっています。しかし、その被害総額を調べると、昨年はおよそ66億円でしたが、今年は84億円と増加しています。これは、1件あたりの被害額が増えているためです。
さらに、振り込め詐欺を分類すると、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺に分けられ、還付金詐欺が前年比4.3倍と増えているのが目立ちます。
注意喚起に名簿を活用
現在、全国の警察が詐欺グループから押収した名簿をもとに、各県の警察が戸別訪問し、被害に遭わないように注意喚起を行っています。名簿は、金融機関などの顧客リストが流出したものもあり、お金のありそうな人のリストとして詐欺グループは悪用していました。被害に遭わないまでも、振り込め詐欺と思われる電話を受けていたことが発覚するケースもあり、警察としても現状を把握するのに役立っています。
詐欺の手口が巧妙化
近頃は、事前に家族の名前を調べ上げているケースや、勤務先などの個人情報を把握した上で電話してくるケースも多く、本当に注意が必要です。過去には、「のどに腫瘍ができて声がおかしいんだ。明日病院に行くからお金が必要になった」というケースもあったそうです。また、監査委員会を名乗る男から、「後で返金しますので保証金を」という電話があり、宅配便でお金を送るように指示されたケースもありました。
手を変え品を変え、全く聞いたことのない手口でアプローチしてくるケースも増えています。結局は、慌てさせるのが犯人の常套手段です。まずは落ち着いて対応することが最も重要な対策と言えるかもしれません。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
振り込め詐欺の被害件数の変化
(警察庁)
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