ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 音楽を聴きながらの夜道は危険
夜道でひったくりに遭う事件が相次いでいるという報道がありました。ひったくりに遭った人には共通点があり、いずれもヘッドホンで音楽を聴きながら歩いていたといいます。おそらく、音楽に意識がいってしまい、近づいてくるバイクの音に気がつかなかったのだと思われます。自宅までわずかな時間ですので、"聴きながら"は、我慢しましょう。
夜間に集中するひったくり
今回の事件では、午前1時すぎだったようですが、警察庁がまとめた資料によると、午後8時から10時の間の被害が多くなっています。
右の図は、時間別のひったくりの認知件数を10年分重ねたものですが、いずれの年も、午後8〜10時にピークがあります。一方で、朝方は1日の中でもっとも件数が少ない時間帯となっています。また、午後6時から午前0時までの6時間に、全体のほぼ半分が集中しています。10年間の平均では49.7%がこの時間帯に発生しており、帰宅時は要注意と言えそうです。
減少しているひったくり
右の図で、2002年のグラフの山は、背が高く大きい山となっているのに対し、それ以降の山は次第に低くなだらなになっていっているのがわかります。昨年2011年の山と2002年の山を比べると、面積は4分の1以下になっています。つまり、発生件数が4分の1以下になったということです。
ひったくり犯に狙われないために
ひったくりの件数は減少していますが、自転車を使う犯人の割合が少し増加しています。ひったくり犯の多くは、バイクを使用しています。昨年の統計では、68.2%がバイク使用でした。バイクはエンジン音がありますので、近づいてくるのがわかるはずです。ところが、自転車で接近してくる場合は、かなり注意していないとわからないと思われます。
これまで、自転車使用の割合は10〜12%でしたが、昨年17.4%まで上昇しています。音楽に気を取られていたら、ほぼ無音で近づいてくるひったくり犯に気がつくのは、まず無理ではないでしょうか。今後、エンジン音が発生しない電動バイクをひったくり犯が使い始めないとも限りません。
夜道でのヘッドホン使用はやめ、常にキョロキョロしながら、警戒心を持って歩いてください。被害者の9割以上が女性であることを考えると、特に女性の方は夜道でのヘッドホンは我慢していただきたいと思います。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
ひったくりの発生時間別認知件数
(警察庁 2002〜2011年)
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