ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 日本の防災システムを世界へ発信する能美防災(株)
「社会システム産業」とは、安全システムの普及を通じて構築してきた日本最大級の情報ネットワークをベースとして、社会にとって安心で、便利で、快適なサービス・システムを創造し、複合的・融合的に新しい社会システムとして提供する産業のことです。
「社会システム産業」の構築をめざすセコムグループでは、国内にとどまらず、18の国と地域で「安全・安心」を提供しています。今回のコラムでは、防災業界のリーディングカンパニー、能美防災(株)の国際事業展開についてご紹介します。
能美防災は、1990年代に日本のゼネコンが東南アジアや中東で建設プロジェクトを手掛けた際、能美防災の日本国内での防災システムの実績が評価され、本格的に海外進出を始めます。
1995年には、中国・北京にセコムとの合弁会社・上海能美西科姆(セコム)消防設備有限公司を設立。翌年には上海に防災機器の工場を設立し、生産・営業体制を整えました。現在では、上海のシンボルタワー「上海テレビ塔」や、北京の「国家大劇院」などの主要施設でも防災システムを導入いただいています。
そのほか、防災意識が高まりつつある東南アジアでも、能美防災の高品質なシステムが評価され、特に、空港施設での実績を積み重ねています。インドネシアのジャカルタやバリ島、フィリピンのマニラやセブ島、ベトナムのホーチミンなどの空港で、ターミナルビルの自動火災報知設備や消火設備、スプリンクラーが導入。多くの利用客に安全を提供しています。
また、火災時に窒素ガスを噴射することで消火剤による汚損を防ぐ窒素ガス消火設備は、海外の気象観測施設やデータセンター、博物館でも導入されています。最近では、成長著しいインド・デリーの地下鉄やインド南部の空港の消火設備を一括受注するなど、インフラ設備に貢献しています。
しかし、能美防災のシステムを海外市場で販売するのは容易ではありません。防災機器には、各国の消防法によって定められた規格があり、日本と異なる、欧米の消防法規をもとにしたものが国際的な主流となっているからです。さらに、国際入札の際は、入札条件が通常は英語で表示されるため、日本語で書かれた国内規格の製品の品質が認められないことがありました。
そのような中、能美防災は、アメリカの安全規格、UL規格に適合した自動火災報知システム「Integlex(インテグレックス)」を2001年に販売開始。ネットワーク化により、さまざまな規模の施設に対応するこのシステムは、東南アジアでの主力製品になっています。
能美防災はアジアを中心にさまざまな施設で、「安全・安心」を提供していきます。
(参考)
・能美防災(株)
セコム株式会社
コーポレート広報部
能美防災の海外専用システム
「Integlex」
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