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木曜コラム セコム50年の歩み

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日本初の遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」

「社会システム産業」とは、安全システムの普及を通じて構築してきた日本最大級の情報ネットワークをベースとして、社会にとって安心で、便利で、快適なサービス・システムを創造し、複合的・融合的に新しい社会システムとして提供する産業のことです。

 今回のコラムでは、「社会システム産業」の中のメディカル事業から、遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」についてご紹介します。

「ホスピネット」とは、ご契約先の医療機関が撮影したCTやMRIなどの医用画像を、通信回線を使って「セコムホスピネットセンター」へ送信。送られてきた画像をセンターに在籍する画像診断の専門医が読影し、報告書を提出することで、主治医の診断をサポートする遠隔画像診断支援サービスです。1994年に日本初の商用の遠隔画像診断支援サービスとして、提供を開始しました。

 セコムが「ホスピネット」のサービスを開始したのには、次のような理由があります。1994年当時、CTやMRIなどの最先端検査装置の普及が急速に進みました。しかし一方で、撮影された医用画像を正確に診断するには、画像診断の専門医が必要ですが、その数は少ないうえ、大学病院や都市部に集中していました。そのため、検査装置があっても診断までに時間がかかり、患者さんの治療に遅れが出るという問題がありました。

「社会システム産業」の構築をめざすセコムでは、防犯や防火とともに人々の健康や医療のサービスもトータルに提供することが必要と考え、オンライン・セキュリティシステムを提供する中で培ってきた通信技術や画像圧縮技術などを基盤とし、さらにセコムグループ内のメディカル・技術開発・情報通信の専門家を結集して、遠隔画像診断の研究開発に取り組み、「ホスピネット」が生まれました。

「ホスピネット」での実際の画像診断は、東京都三鷹市のほか、文京区、横浜市、平塚市、熊本市にある「画像診断センター」で専門医が行っています。さらに、報告書の返却は通常で翌営業日(緊急時には1時間後)に行われ、スピーディーで品質の高いサービスを提供し、患者さんの病気の早期発見を助けます。
 現在、全国のご契約先医療機関は約280カ所にのぼり、このサービス分野では国内最大手です。さらに、1カ月に行う画像診断は約1万8,000件、サービス提供開始から累計の症例数は約250万件に達し、世界でも例のない実績を誇っています。

 また、「ホスピネット」では、ご契約先が近隣の医療機関から依頼されて行った画像検査の診断報告書を、その医療機関にFAXするサービスも行っています。このサービスにより、ご契約先が地域の画像センターとなり、地域医療のネットワーク化を進めることもできます。
「ホスピネット」の普及は、日本のどこにいても専門医による画像診断を受けられ、医療の地域格差の解消をなくすことにつながります。セコムグループでは今後も、「ホスピネット」を通して医療サービスの進化を図り、さらなる「安全・安心」の提供をしていきます。

(参考)
遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」


セコム株式会社
コーポレート広報部

画像診断の専門医を読影し、報告書を作成します

画像診断の専門医が読影し、
報告書を作成します

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