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イモビカッターによる自動車盗を防止する

 住宅侵入盗の手口の一つとして、ピッキングがあります。玄関などの鍵穴に特殊な工具を差しこんで、正規の鍵を使うことなしに解錠する手法です。もともとは、鍵を落としたり、なくしたりした場合に、住人の要請によってカギ屋が用いる解錠方法でした。
 ところが、泥棒がこれを悪用して、一時期はマンションなどで、ピッキングによる侵入が4割程度にまで増加しました。その後、正当な目的なしにピッキングツールを含む特殊解錠用具などを所持することを禁止した「特殊解錠用具の所持の禁止等に関する法律」が2003年に制定されました。また、翌2004年には防犯性能の高い住宅部材を広く普及させる「CPマーク制度」もできて、ピッキングによる侵入は激減した経緯があります。

 最近、これと同じように、自動車ディーラーが盗難防止装置であるイモビライザーの保守を行なうためのツール(イモビカッタ―)の不正使用に規制をかけ、自動車盗の増加に歯止めをかけようとする動きがあります。

「イモビカッター防止法」は成立するか
 イモビライザーは、自動車本体のIDと鍵に組み込まれたIDを電気的に照合して、コードが一致しなければエンジンがかからないという仕組みのものです。ドイツでは、1995年から装着が義務化され、翌1995年には自動車盗が前年比17.6%の減少となりました。その後、日本でも高級車を皮切りに普及が進み、現在では販売される新車の3分の2ほどに搭載されるようになっています。
 ところが、この防犯装置を破るツールが不正に使用されるようになり、問題となっています。先日、愛知県警は、自動車の盗難防止装置「イモビライザー」を無効化する「イモビカッター」の所持および販売を禁止する条例を制定する方向であることを発表しました。

愛知県、自動車盗ワースト1位の返上へ
 昨年の自動車盗の件数は全国で2万4927件発生し、そのうち「イモビカッター」を使ったとみられる自動車盗は3033件発生しました。そのなかで愛知県内では1287件と全体の42%を占める状態となっています。愛知県は、全国で最も自動車盗難が多い状態が2008年から続いています。しかも、2011年は対前年比で39.3%の増加となっており、2位以下を大きく引き離しています。今回のイモビカッターの規制によって、ワースト1位を返上するべく、新たな施策を実施できるように動き出したようです。

状況に合わせたセキュリティ対策が必要
 今回の愛知県警の動きのように、不正を取り締まることで防犯装置としての機能が復活することが期待されます。しかし、車内へのカバンの放置など、犯罪者を誘発するような行動はやめましょう。また、ハンドルロックやGPS追跡装置などの万が一に備えた、セキュリティ対策を状況に合わせて活用することも、あなたの愛車のためには大切なことです。

(参考)
位置情報提供システム「ココセコム」(車用)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

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