ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 8割以上の方が脅威を感じているパソコンへの攻撃とは
昨年は、千年に1度とまで言われた大津波を伴う大地震を初め、世界中で多くの自然災害が発生した1年でした。今年こそは平穏な1年になって欲しいと思います。「月水金フラッシュニュース」では、本年もさまざまなリスクに関する対策などを情報発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
新年の1回目は、みなさんも日ごろ多くの場面で利用されているパソコンのセキュリティについて考えて見てみたいと思います。昨年末に、独立行政法人の情報処理推進機構が発表した「情報セキュリティの脅威に対する意識調査」によると、多くの方がパソコンを利用する際に脅威を感じているようです。
たとえば、入力したクレジットカード番号が不正に利用される脅威や、ウイルスに感染して個人情報が流出してしまう脅威などです。これらのようなインターネット上で起こりうる被害について、どのくらい脅威を感じるかを回答してもらったものを見ると、「脅威を感じる」という方の割合は、どの攻撃に対しても5割以上あり、「やや脅威を感じる」という方をあわせると8割を超えています。
スマートフォンのセキュリティソフト導入は4分の1
多くの場面で脅威を感じていることもあり、パソコンに「セキュリティソフトを導入」しているという方は78.0%に上り、「あやしい電子メールの添付ファイルは開かない」という方も77.3%となっています。次いで、「あやしいと思われるウェブサイトにはアクセスしない」「Windows Updateなどのセキュリティパッチの更新」と続きます。
また、昨年の調査から新たに加わったスマートフォンのセキュリティ対策について、「OS(オペレーティングシステム)のアップデート」は62.3%の方が実施している一方で、「セキュリティソフトを導入」をしている方は26.9%と、まだ少ないようです。
パソコンを使う前にセキュリティ対策
お住まいの防犯対策を行うのと同様に、情報の“住まい”であるパソコンのセキュリティ対策も欠かせません。泥棒は防犯レベルの低い住宅を狙います。それと同様に、セキュリティレベルが低いパソコンが狙われます。意識調査の中で、「セキュリティパッチの更新を実施しない理由」として、「手間がかかる」という方が26.0%、「更新するメリットがわからない」という方が19.0%となっています。割合としては多くはありませんが、このような状態のパソコンが犯罪者のターゲットになってしまいます。
対策の見直しも必要
最近では、パソコンに侵入するものだけを監視していても、気がつかないうちに侵入されてしまい、情報が流出する事例が増えています。そのため、今後はパソコンのセキュリティ対策では、ウィルスが入ってくる“入口対策”だけではなく、パソコンから情報が漏れる“出口対策”も重要です。
犯罪者は、さまざまな形でアプローチをしてきます。パソコンのセキュリティ対策も、それに合わせて守りの手法を変えていく必要があります。
(参考)
・安心豆知識「サイバー犯罪にあなたのパソコンが使用される」(2011年12月12日)
・データから読む「個人が所有するパソコンがサイバー攻撃の踏み台に」(2011年10月05日)
・未知のウイルス攻撃から機密情報を守る「セコム・サイバー攻撃対策サービス」を提供開始
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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