「社会システム産業」とは、安全システムの普及を通じて構築してきた日本最大級の情報ネットワークをベースとして、社会にとって安心で、便利で、快適なサービス・システムを創造し、複合的・融合的に新しい社会システムとして提供する産業のことです。

　今回のコラムでは、「社会システム産業」の中で健康・医療・介護といったメディカル事業を担う「セコム医療システム（株）」についてご紹介します。

　そもそもメディカル事業は、1991年6月に日本初の民間による本格的な「在宅医療サービス」を提供したことから始まりました。そして、2002年３月、それまでのセコムの医療事業部門と医療関連会社３社を統合して、セコム医療システム（株）を設立しました。

　セコムがメディカル事業を開始した理由は、以下のとおりです。セコムは企業だけでなく、1981年から家庭に「安全・安心」を提供するようになりました。その家庭に究極の「安全・安心」を提供するには、家族の健康や医療のサービスを、防犯や防火とともにトータルに提供できなければ、家庭に本当の「安全・安心」が提供できない、という考えからでした。

　1991年に開始した「在宅医療サービス」では、薬剤提供サービスと訪問看護サービスを開始。以来、この分野のパイオニアとして在宅での療養を願う患者さんのために、質の高いトータルな「在宅医療サービス」を提供してきました。

　また、セコム医療システムとなった現在では、薬剤提供サービスと訪問看護サービスを中心とする「在宅医療事業」のほか、「ネットワーク医療事業」「介護・福祉事業」「健康・予防事業」といった幅広い分野で、さまざまなメディカルサービスを開発し、提供しています。

　事業分野ごとの主なサービスは以下のとおりです。

■在宅医療事業
「薬剤提供サービス」と「訪問看護サービス」のほか、在宅医療を目指す医師を支援する「在宅医療クリニック開業・運営支援サービス」を提供。

■ネットワーク医療事業
　1994年から開始した日本初の商用遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」のほか、訪問先や自宅から24時間利用可能な主にクリニック向けの電子カルテ「セコムユビキタス電子カルテ」を提供。

■介護事業
　セコムケアステーションが提供する「訪問介護サービス」や「充実の大人時間」をコンセプトに多彩なプログラムで趣味活動を支援する「通所介護サービス（デイサービス）」を提供。

■シニアレジデンス事業
　入居時に健常な方々を中心にしたシニアレジデンスの「セコムフォート」シリーズや「サクラビア成城」「ロイヤルライフ多摩」、また入居時に介護を必要とするシニアの方々を対象とした介護付有料老人ホーム「アライブホームケア」を提供。

■健康・予防事業
　会員制健康管理サービス「セコム健康くらぶＫＥＮＫＯ」、「セコム・ホームセキュリティ」のお客さまを対象とした「セコム・メディカルクラブ」、2011年に新ブランド「からだＶｉＢＩ」となった「セコム健康食品」や、介護予防アセスメント「健康寿命100」などを提供。

　こうした幅広い事業分野を持つことは、セコム医療システムの特長と言えます。一つ一つのサービスや機器を個別に提供する会社は数多くありますが、トータルにメディカルサービスを提供できる会社はほかになく、メディカルサービス分野においてリーダー的な存在になっています。

　これからもセコム医療システムでは、セコムグループのネットワークを活用した革新的なメディカルサービスで、人々の健康を守り、社会に「安全・安心」を提供していきます。

（参考）
・セコム医療システム（株）　


セコム株式会社
コーポレート広報部