ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 防犯対策は、ウイルス対策用のソフトをマネよう
筆者は、場所の防犯という観点からのセキュリティを「周りに悪い働きかけを行う人物やモノを、守りたい場所に入れないこと」と考えています。例えば「泥棒」という、周りに悪い働きかけをする人物を「家」という守りたい場所に入れないことは、ご家庭の防犯の基本となります。また、「テロリスト」という周りに悪い影響を与える人物を「日本国」という守りたい場所に入れないことも、国にとっての重要なセキュリティです。
コンピュータセキュリティでも同様?
さて、ここで少し対象を変えて、パソコンなどのコンピュータのセキュリティについて考えてみましょう。コンピュータのセキュリティの場合も、物理的な場所のセキュリティと同様に考えることができます。すなわち、周りに悪い働きかけを行うコンピュータウイルスなどの悪意あるプログラム(マルウェア)を、守りたい場所であるコンピュータ内に入れないことが、セキュリティの基本となるということです。
ウイルスソフトなどのマルウェアを、パソコンの中に入れないようにするためには何が重要かということを考えてみましょう。一般に、パソコンではウイルス対策ソフトの導入が推奨されており、実際に多くのパソコンでは購入時からウイルス対策ソフトがあらかじめ入っています。
ウイルス対策用のソフトが常時していること
ウイルス対策用のソフトは、日々新たに生まれるウイルスに関する情報を、ネットワーク経由で入手し、ウイルスとそうでないものを見分ける基準である「パターンファイル」を更新するようになっています。そうしないと、ネットワークを介して入ってくるさまざまな情報やソフトウェアのうち、どれに問題があって、あるいは問題がないかを区別できないからです。
それゆえ、ウイルス対策用のソフトを有効に機能させるためには、ネットワーク経由で送られてくるウイルスの情報を常に受信できるようにしておく必要があります。
ウイルス対策用のソフトをマネよう
さて話を元に戻しましょう。現在、犯罪の手口は日々変化しています。常に最新の犯罪情報を入手することで、私たちの頭の中にある犯罪の「パターンファイル」を常に更新し、状況に対応していくことが、防犯対策として有効に機能します。
多くの自治体(警察・消防、市町村など)が、各地域において発生した犯罪に関する最新情報をメールの形で配信しています。メール配信は、簡単な登録で受けることができますので、お住まいの地区の最新情報を入手し、必要に応じて対策を施してみてはいかがでしょうか。
実世界においても、コンピュータのウイルス対策ソフトの場合と同様に、「パターンファイル」を常に最新の状態に更新し、状況に適確に対応していくことが、犯罪被害に遭わないために重要になってくるものと思います。
(参考)
・安心豆知識「備えるためには情報が必要」(2010/12/27)
・安心豆知識「童話が教えるセキュリティの基本」(2008/12/15)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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