インターネットの普及が進み始めた近年、セコムグループで情報系事業を展開するセコムトラストシステムズ（株）は、情報社会に先駆けて情報セキュリティの必要性を考え、2000年に「セキュアデータセンター」のサービスを開始。大手金融機関をはじめとする多くのお客さまのサーバーやデータをお預かりしてきました。

　しかし、ここ数年、企業の機密情報や顧客情報の漏えいが社会問題となっているほか、大規模災害時のBCP（事業継続計画）対策が求められるようになり、より高度なデータセンターのニーズが高まっています。

　セコムトラストシステムズでは、これまでも情報セキュリティサービスのほか、大規模災害対策サービスなど、「安全で、強固なサービス基盤」と「24時間365日の有人対応」をベースとしたサービスを提供してきました。そして、2010年8月には、高まる社会のニーズに応えるため、国内でも最高クラスのセキュリティによって、お客さまの大切な情報資産を守る「セキュアデータセンター」新館を竣工しました。これは、国内で５ヵ所目の「セキュアセンター」となります。

「セキュアデータセンター」新館は、セコムがこれまでに培ってきたノウハウをもとに、堅牢な設備面のセキュリティに加え、サイバーセキュリティまでをオールインワンで標準装備。その主な特徴は次の通りです。

（１）安全な立地と信頼の免震構造
　都心から30分圏内で、地震や水害リスクの低い安定した地盤に立地し、震度7の地震でも機能を維持できる免震構造となっています。

（２）万全のセキュリティ環境
　セコムが長年培ってきた出入管理システムや生体認証システム、金属探知器、Ｘ線探知機、ＩＣタグなど、厳格なセキュリティ対策を施しています。

（３）高効率・エコロジーを実現
　２カ所の変電所から、本線予備線方式の特別高圧受電とし、自家発電機、ＵＰＳ設備などのバックアップ用の電気設備を配備。また、クールピットやＬＥＤ照明、雨水を利用した空調室外機冷却などの環境システムを導入しています。

（４）セコムならではのＢＣＰ支援
　ＢＣＰオフィスや仮眠室、災害備蓄品など業務再開を支援する機能を提供。また、万一に備えて、バックアップデータを遠隔地のセキュアデータセンターで保管しています。

　そのほか、取り扱うサービスメニューも多彩に用意しており、各種セキュリティサービスやお客様システムの構築から運用までをトータルに提供します。

　今後、「セキュアデータセンター」は、セコムならではのＢＣＰ対策サービスである「セコム安否確認サービス」や「セコムあんしんエコ文書サービス」など、高度なサービス基盤と24時間365日の監視体制を機能レンタルで提供する「クラウドサービス」の拠点として拡充を図っていきます。


セコム株式会社
コーポレート広報部