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マグニチュードが1変わると津波の高さは3.7倍に

 3月の東日本大震災のあとに、規模の大きい余震が続いていましたが、最近はだいぶ落ち着いてきた感じがします。そんな中、岩手県沖やアリューシャン列島でやや大きい地震が起こり、津波の可能性にヒヤッとしましたが、大事に至らずホッとしました。

 今回の東日本大震災では、津波の威力がクローズアップされ、東海地震が懸念される浜岡原発は一時停止となりました。また、東海・東南海・南海地震の大きさ如何によっては、東海、中部、関西地域の平野部での浸水の可能性が報告されています。

 東日本大震災の発災以前は、さまざまな震災対応を考える際に、1923年の関東大震災や、1995年の阪神・淡路大震災を一つの基準として考えられてきました。しかし、マグニチュード(以下M)9.0という、とてつもなく大きな規模の地震がこの日本で起こり、想定被害を考え直すきっかけとなりました。

 津波の想定も、多くの識者によって再考されています。関西大学の河田恵昭教授によると、地震のエネルギーが2倍になると、津波の高さは1.3倍になるとのことです。これまで、M8.0で2.0mの津波を想定していたとします。これをM9.0で計算し直すとどうなるでしょう。エネルギーは32倍(2の5乗)ですので、津波の高さに1.3の5乗、すなわち3.7を掛け算します。そうすると7.4mの津波が来る可能性が出てきます。

 この計算方法は、あくまで目安とのことですので、実際には地形や海の深さなど、いろいろな影響を考慮する必要はありますが、それだけの可能性もあるということでリスクを考え直さなければなりません。

 防潮堤などのハード的対策も重要ですが、万が一の場合にいち早く避難するといったソフト的対策も十分に考えておかなくてはなりません。以前の月曜コラム(2010年3月8日「津波などの天災と相対した先人」)でご紹介しましたが、津波から村人を救った伝記「稲むらの火」が、64年ぶりに小学校の教科書に復活したそうです。地震の規模が少し変わっただけでも、津波の高さは変わってきます。津波情報を軽視することなく、避難指示が出た場合には確実に避難するといった行動力も防災では重要です。

(参考)
・津波などの天災と相対した先人 濱口梧陵という人物

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

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