ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 不慮の事故による死者数は他殺のおよそ10倍
先日、6月8日は大阪教育大学付属池田小学校での児童殺傷事件から、ちょうど10年という日でした。子どもが犠牲になった事件の中で、最も衝撃を受けたもののひとつと言えます。
この事件のような、未成年者が被害者となる殺人事件の推移を右上の図に示しました。これを見ると、多少の増減はありますが減少傾向のようです。2000年に180人でしたが、2009年では115人となっています。強引に一次近似式を算出すると、年に4.2人ほど減っている計算になります。さらに減り続けて、被害者がいなくなることを願いたいものです。
一方で、もっと多くの死者数を出しているものがあります。不慮の事故です。右下の図は、未成年者の不慮の事故による死者数の推移です。
先日発表になった、平成23年版「子ども・若者白書」によると、2009年に死亡した未成年者は959人にものぼります。特に0〜4歳の乳児の死因では、食物を詰まらせるとか、ベッドの中での窒息といった、不慮の窒息による死亡が104人と最も多くなっています。
次いで、交通事故、不慮の溺死及び溺水となっています。先日も、1歳のお子さんが浴槽に誤って入り、溺れたのではないかという記事がありました。5歳以上の死因では、交通事故が最も多く、次いで不慮の溺死及び溺水となっています。
このように、殺人事件は報道記事などで目に付くことから非常に恐いと感じますが、日常、生活する上で遭遇する不慮の事故による死者数は、殺人事件のおよそ10倍も発生しているのです。あまり記事になることはないために、気がつきにくい事故ではありますが、お子さんのためにも、身の回りの安全に気を配ってあげてください。
不慮の事故を起こりにくくするために、さまざまなモノの安全・安心を考えるキッズデザイン協議会にセコムは参画しています。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
参考) キッズデザイン協議会
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