ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > その話、本当に大丈夫?2 多岐にわたる詐欺の手口
前回は、電話でお金の振り込みをさせる「振り込め詐欺」や暗証番号を聞き出した後にキャッシュカードを巧みにだまし取る「振り込ませない詐欺」について手口を紹介しました。今回は、これら2つ以外の詐欺や詐欺まがい商法の手口を見てみたいと思います。
・投資詐欺、投資詐欺まがい
投資詐欺は、最初からお金をだまし取る目的で、架空の投資話をでっち上げるものです。投資詐欺そのものではありませんが、リスクが高いことを伝えずに投資を誘って手数料を取るものなどの手口もあります。証拠金(保証金)を預かり、証拠金の何十倍もの取引を行う「証拠金取引」による多額の損失発生も無視できません。
・点検詐欺、リフォーム詐欺
点検詐欺、リフォーム詐欺は、床下や屋根などの無料点検をするなどと言って、自宅の建材やシロアリ被害、耐震性の問題などを指摘し、必要のないリフォームをさせる手口です。法外なお金を請求するだけでなく、工事そのものを偽装し代金をだまし取る場合もあります。
一度応じてしまうと、たて続けに狙われることもあります。震災で家屋にダメージを受けた地域などでは、特に注意してください。
・無料商法詐欺
無料商法詐欺は、無料もしくは格安で家の掃除をするなどと言って、自宅に上がりこみ、部屋や空気などの汚れを指摘し、掃除機や空気清浄機などを法外な値段で買わせる手口です。
事業者は「最低賃金法」に基づいて、国が定める最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければなりません。この最低賃金の時給は、2010年度全国平均で730円です。どのような仕事であっても、業者提示の金額とこの最低賃金を考え、明らかに提示金額が安すぎる場合、疑ってかかってください。
・催眠商法詐欺
大勢の人間を会場に集めて、特売や景品の配布、サクラによる歓声などの方法で、会場全体を熱気で満たし、判断力を失わせたうえで最終的に高額商品を買わせる手口です。ホームパーティーを装う場合もあり、人の心理を突いた手口といえます。最初に行った団体の名前から、「SF商法詐欺」とも呼ばれます。
・送りつけ商法詐欺(ネガティブオプション)
注文していないものを送りつけ、不要なら返送せよという手口です。代金引換便などが使われることも少なくありません。すぐに鮮度が落ちる生鮮食品や、開封すると劣化がはじまる保存食品が使われることが多いといわれています。
少し見ただけでも、これだけの手口があります。よくもこれだけ考えつくものだと逆に感心してしまいます。社会情勢をベースにして、実に多様な新しい手口が開発されるのが最近の詐欺の特徴です。少しでも怪しいと思ったら警察や、消費者センターなどに相談することです。
詐欺という犯罪から身を守るためには、世の中にアンテナを拡げ、最新の詐欺に関する知識を得ようとする姿勢が欠かせません。ご高齢の方が狙われがちなのは、社会とのつながりが希薄になりがちなことと無関係ではありません。本コラムでは、これからも折に触れて詐欺の手口を紹介していこうと考えています。
(参考)
・安心豆知識「安心への第一歩は情報の入手から」(2010/9/6)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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