ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2月に発生した犯罪とその対策 入退館時の強盗、宿泊時の泥棒に注意
今回は2月に発生した個人に関係する犯罪の中で、注意した方が良い手口を概観し、その対策を考えてみます。
・入館時、退出時の強盗に注意
福島県や福岡県で金融機関を狙った強盗事件が発生し、共に犯人は捕まりましたが、事業所などの強盗は昼間の営業時間帯の犯行は少なく、早朝や夜間に職員が出退勤する時間に襲われるケースがめだちます。福島県で発生した事件もそうだったのですが、夜間に一人で退出するような状況を作らないようにすることが重要です。これは、事業所だけでなく、個人宅の場合も同様です。家を出る際、また帰宅する際には周囲に十分気をつけてください。
・宿泊時の泥棒に注意
今まで、日本ではほとんど報告がなかったホテル宿泊時の窃盗が、東京都、京都府、広島県、岡山県の広範囲にわたって発生しています。ドアの隙間から針金などを挿入して内側のドアノブに引っかけて開ける手口で侵入し、就寝中の宿泊客の現金を盗むものです。オートロックドアの弱点を、巧妙についた手口といえます。
日本のホテルでは、オートロックドアを採用していることが多く、すぐに抜本的対策を打つのも難しいことから、当面の間、ホテルに泊まる際には自己防衛する必要がありそうです。ホテルのオートロックドアを過信せず、在室時にはドアチェーンや補助錠などを使い、部屋から外出する場合には、貴重品などを部屋に残さないようにしましょう。
・変化する車関係の泥棒
その他の注意したほうが良い点として、バイク盗、タイヤ盗など、盗んだものを秘密の解体作業所(通称 ヤード)に持ち込まなくても実行できる車関係の犯罪増加があげられます。ヤードが摘発され、犯行に関わっていた人間が捕まることで、ヤードが必要な車関係の犯罪は減少傾向にあるようです。
加えて「イモビカッター」(高級車の電子式ロック装置を解除する器具)を販売した人間が逮捕されるなど、車関係の犯罪状況は変化してきています。車上荒らしなども含めて、車関係の犯罪手口の変化には、今後も注意していく必要があるものと思います。
・3月は犯罪が上昇に転ずる月
振り込め詐欺は、警察官を装うなどの手口で、依然として各地で発生しています。ターゲットになりやすいシニアの方々には、引き続きの注意喚起が必要です。年間の犯罪数推移の傾向を見ると、例年2月に底を打ち、3月は上昇に転ずる月となっています。世の中の事件の動向に着目し、注意していく必要があります。
(参考)
・安心豆知識「1月に発生した犯罪とその対策」(2011/2/14)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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