ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2割もある110番通報へのいたずら
先日、1月10日は110番の日でした。事件や事故にあった場合に通報する110番ですが、みなさんはかけたことはありますか。
一大事にあわない限り、かけることはないかもしれません。110番にかける場合というのは、緊急事態であわてていることが多いと思います。ところが、受けてくれる警察官は、冷静に対応してくれますので、とても安心です。
ちなみに、110番というのは、電話がダイヤル式だった時代に、かけ間違いがないように、ダイヤルの最初の「1」と最後の「0」を組み合わせたそうです。現在は、ほとんどがプッシュ式となっており、ダイヤル式を見たことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この110番を受けてくれるのは、各県にある通信指令室です。県内の全ての110番通報を一手に受け付け、それを直ちに警察署に伝え、パトカーや交番などから現場に急行させる仕組みになっています。この通信指令室にかかってくる110番通報は、ここ数年は年間およそ900万件となっています。
ところが、これらの中に"いたずら"が含まれており問題となっています。無言電話や間違い電話、「刃物を振り回している」などのうその通報があるようです。
静岡県警の調べによると、2010年に受理した110番通報23万7488件のうち、いたずらは4万5780件と、全体の19.2%になります。右の図がその推移ですが、110番の適正な利用を促す広報活動をしたり、悪質ないたずらに関しては業務妨害などによる摘発をしたりといったことが功を奏し、静岡県ではいたずらの割合は減少傾向にあるようです。
しかしながら、依然として約2割がいたずら電話となっています。
これを全国の数字に置き換えると、年間200万件程度がいたずら電話になります。これは、一刻も早く現場に駆けつけ、事件や事故を解決しようとしている警察官の邪魔していることに他なりません。警察の業務を妨害しているのですから、これは立派な犯罪です。
困った人を助ける便利な110番通報。誤った運用をするとそれだけで被害が大きくなってしまうことがあります。みんなで運用ルールをしっかり守りましょう。
(参考)
・安心豆知識「警察への緊急通報番号110番」
・警視庁通信指令センター
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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