ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 還付金詐欺がゼロ件に
人の弱みにつけ込んで、多額のお金をだまし取る振り込め詐欺。一時期に比べて件数は少なくなっています。警察庁が「振り込め詐欺」として統計を取りはじめた2004年に比べると、4分の1程度になっています。しかしながら、撲滅にはいたっていません。そう思っていた矢先に、振り込め詐欺の手口の一つである「還付金詐欺」が0件になりました。
警察庁の記述によると還付金詐欺は、「税金還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法の利益を得る電子計算機使用詐欺または詐欺事件をいう」とあります。「払いすぎた税金をお返しします」「医療費を還付します」などと、言葉巧みに銀行などのATMに向かわせて、携帯電話で指示を出して振り込ませる手口がよく見聞きされました。しかし、この5月の統計でついに0件になったのです。
振り込め詐欺の中では、還付金詐欺は一番少ない方ですが、2008年には架空請求詐欺の件数を上回るほどに増えたこともあります。しかしながら、ATM周辺での警察官や銀行の行員による警戒が強化されたり、携帯電話を使えないようにしたりといった対策が功を奏したのかもしれません。セコムでも、携帯電話で話しながらATMを操作している場面を検知する「振り込め詐欺防止システム」を提供しています。
還付金詐欺が少なくなった一方で、新たな手口も登場してきています。警察官や銀行員をかたって、キャッシュカードをだまし取る「カード回収型詐欺」もその一つです。犯人たちは、みなさんをだます方法を日々研究しているはずです。ちょっとでもおかしいと思った場合は、その場で判断せずに一旦電話を切り、冷静な視点で判断しなおすことが被害に合わないための方法と言えそうです 。
(参考)
・振り込め詐欺防止システム
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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