ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 車両盗難、3年連続No.1は
日本損害保険協会が、先日発表した自動車盗難事故実態調査結果を紹介します。この調査は、損保会社が2009年11月中に保険金を支払った案件を対象としています。それによると、狙われている車はトヨタのハイエースが3年連続で1位となりました。
近年、さまざまな車に盗難防止装置のイモビライザーが普及してきています。しかし、ハイエースはイモビライザーの普及が進んでいない頃からの、いわばロングセラーの車で、その頃のタイプが狙われている模様です。一方、昨年まで40台弱の被害があったワゴンRは、2008年にイモビライザーを全車に標準装備したこともあり、今回の調査では被害台数の減少が見られます。
空き巣にあわないために「ドアや窓を確実に施錠しましょう」といいますが、車に関してはそれだけでは防ぎきれない状況になっています。車種に関わらず、盗難にあった車のうち、車内にキーがない状態で盗まれてしまったケースは87.6%に上ります。また、キーを抜いてドアをロックしていた状態で盗まれてしまったケースは92.0%もあるのです。
つまり、キーがなくてもエンジンをかける技術を有した泥棒が多いことが想像されます。しかし、イモビライザーが装着された車の場合、車体側とキー側の情報が一致しないとエンジンがスタートしないため、その特殊な技術を持ってしてでも盗むことができないことになり、犯罪の抑止に効果が高いといわれています。
日本では、このイモビライザーの装着を義務化していませんが、ヨーロッパなどでは法律で決まっており、盗難防止にひと役買っているようです。一般的に、イモビライザーは後付けすることが難しいため、新しく車を購入する場合には、イモビライザーが装着しているものを選ぶことで安心のレベルが変わってくるはずです。ちなみに、筆者の家には車が2台ありますが、片方の車は設計が古くイモビライザーなどというものはついていません。その代わりというわけではありませんが、GPSによる位置情報提供サービスの端末を利用しています。
●自動車盗難時にも威力を発揮
位置情報提供サービス「ココセコム」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
車両盗難ワーストランキング
(2009年11月調査)
(日本損害保険協会)
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