ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 5年で6割増加したカーナビ盗難
昨年、2009年の自動車盗難の件数は25,815件で、全国で1日に約70台の自動車が盗まれている計算になります。ここ数年は、自動車盗難の認知件数は減少傾向ですが、1999年以降、急激に増加しました。
これを受けて、2001年に「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」が設置されました。「STOP THE 自動車盗難」の合い言葉は、ポスターなどでご覧になった方も多いかと思います。このキャンペーンは2013年まで延長されることが決まっているようです。
このキャンペーンが功を奏したためか、自動車盗難や部品ねらい、車上ねらいなどの自動車をターゲットにした犯罪は減少傾向にあります。しかし、カーナビの盗難件数は増加の傾向にあります。 右の図は、部品ねらいの件数の推移を表しており、年々減少しているのがわかると思います。部品ねらいは、自動車に取り付けられている部品や付属品を盗むもので、ナンバープレートやカーナビ、ホイールなどがこれにあたります。
ちなみに、車上ねらいは、積荷や車内の金品を盗むもので、財布やバッグ、クレジットカードなどです。部品ねらいが減少している一方で、部品ねらいの件数のうち、カーナビ盗難の件数は徐々に増加しています。ポータブルタイプのカーナビが普及してきたことも関係があるかもしれませんが、純正カーナビを含めたダッシュボードパネルに固定する従来型のカーナビもターゲットにされています。
カーナビには、自宅の情報や知人の連絡先などが含まれているケースが多く、カーナビ本体そのものの価値もさる事ながら、これらの情報を盗まれることによる被害も考えられます。万が一のために、通常の工具では取り外すことができない「カーナビ盗難防止ネジ」もありますが、狙われないためにはスキを見せないことも重要です。車を離れるときは、窓を完全に閉めて、ドアの施錠を励行しましょう。また、防犯設備の整った駐車スペースを利用することも被害に遭いにくくするための一つの有効な対策となります。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
部品ねらい・カーナビ盗難件数の推移
(警察庁)
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