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侵入盗の約55%が住宅を狙う

 1月20日の本コーナーで、2009年の刑法犯のデータの速報値をお伝えしましたが、犯罪ごとの詳細な統計データが発表されました。今回は、住宅を対象とした侵入盗について見てみます。

 犯罪件数のうち、多くの部分を占めるのが、他人の財物を盗む窃盗犯です。2009年の場合、およそ170万件の刑法犯のうち、およそ130万件が窃盗犯でした。この130万件の中の1割ちょっとが、建物に侵入してモノを盗む侵入盗になります。さらにこのうちの約6割が、住宅侵入盗だったのですが、この値に異変が起きました。

 侵入盗全体のうち、住宅侵入盗はここ数年58%程度でしたが、2009年の数字を見ると54.8%に減少しました(右の折れ線グラフの紺色の線)。右の円グラフの「住宅」の部分の扇型が前年に比べて小さくなったのです。つまり、泥棒のターゲットが別の建物にシフトしたといえます。では、どこに移ったのでしょうか。

 侵入した場所を分類した統計を見ると、ここ数年減少を続けてきたものの中で、大きく増加に転じているものがあります。商店やスーパーなどのお店を狙った"出店荒らし"が前年比2700件増となり、企業の事業所などを狙った"事務所荒らし"が同600件増となっています。これにともなって、侵入盗に占める出店荒らしの割合が上昇し、事務所荒らしの割合が上昇しました。右の折れ線グラフで、2008年から2009年にかけてのオレンジ色とピンク色の線が上向いたのです。相対的に、住宅侵入盗の割合が3%ほど少なくなりました。

 この割合の変化が何を意味するのかはわかりません。しかしながら、100年に一度と言われた景気の大きな変動が、泥棒の行動に何らかの影響を与えたのかもしれません。

※空き巣、忍び込み、居空きを合わせたものを住宅侵入盗としています。
※右の円グラフでは、「会社・事務所」は事務所荒らしと官公署荒らしを合わせたもの、「商店」は出店荒らしと給油所荒らしを合わせたものとしています。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

侵入盗の発生割合(警察庁2009)

侵入盗の発生割合
(警察庁2009)



侵入盗に占める各犯罪の割合の推移(警察庁2009)

侵入盗に占める各犯罪の割合の推移
(警視庁2009)

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