ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2009年の住宅侵入盗の割合は、644世帯に1件
前回に続いて、2009年の犯罪統計から、住宅を対象とした侵入盗について見てみましょう。昨年の住宅侵入盗は、およそ8万1000件でした。対前年比で、1万件ほど減少しました。つまり、この数字の変化からは治安は良くなっているのです。しかし、治安悪化が叫ばれているのは、どうしてなのでしょうか。
都道府県別で、最も件数が多かったのは愛知県、ついで東京都、大阪府、千葉県、福岡県と続きます。これらの県はターゲットとなる住宅も多く、被害件数が多いのもうなずけます。では、被害の割合を見てみるとどうなるでしょうか。
世帯数を犯罪件数で割り算をしてみます。全国平均で、644世帯に1件の割合で被害に遭っていることになります。これを県別に見てみると、1位は群馬県の317世帯に1件になります。群馬県は2008年に続き、ワースト1位です。2位は366世帯に1件の茨城県、3位は372世帯に1件の福岡県でした。
最も認知件数が多かった愛知県は4位、東京都は33位、大阪府は17位、千葉県は5位となっています。このように割合で見ると、どの都道府県が泥棒に狙われているかが見えてきます。
認知件数が少なくても割合の高い県や、反対に認知件数が多くても割合の低い県もあります。前者の例として鳥取県や佐賀県、後者の例として東京都や北海道があげられます。認知件数が少ないから安心、多いから心配と単純に考えるのではなく、データの持つ意味を見つめ直すと、本当の姿が見えてきます。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
住宅侵入盗の発生割合
(警察庁、総務省)
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