ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 激減した振り込め詐欺被害 〜前年比6割減〜
警察庁の発表によると、2009年の振り込め詐欺が大きく減少しました。2008年は2万481件でしたが、2009年は7340件と64%も減少しました。 また、被害金額も2008年の264億円から96億円に減りました。金融機関や警察による対策の効果が出たものかと思われます。
右の図は、2008年と2009年の月別の振り込め詐欺の件数および被害金額の推移ですが、2008年の後半からの減少が見て取れます。また、昨 年後半に一時上昇トレンドに逆行したかのように見えましたが、上昇が継続することはなく、月500件前後で推移しました。
金融機関では「振り込め詐欺撲滅強化推進期間」を設けたり、「ATM利用限度額引下げキャンペーン」を行ったりしました。警察サイドでも「振り込め詐欺撲滅対策会議」などを行い、お金の出し入れが増える年金支給日にATMコーナーでの警戒を強化するなど、官民挙げての対策を継続的に実施してきたことが、功を奏したと考えられます。
しかしながら、月平均でおよそ8億円の被害が出ていることも事実です。被害にあった方の中には、「振り込め詐欺」という手口を知っているにも関わらず、振り込んでしまったケースや、金融機関職員が制止しようとしたのに振り込んでしまったケースもあるとのことです。「 振り込まなくちゃ、大変だ!」と思い、周りの注意も耳に入らない、いわば「振り込めの魔法」にかかってしまった人たちに対し、その「魔法」を解く対策が今後必要になってくるのかもしれません。また、ATMから振り込ませるケースだけではなく、 まったく新たな手法が次々と出てきていることから、それらの手口を周知させることも必要になってくると思われます。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
月別の振り込め詐欺の認知件数と
被害金額の推移(警察庁)
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