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放火犯は、泥棒よりも「周囲の目」を気にする存在

 11月に名古屋で15世紀半ば創建の古寺が放火によって燃え落ちました。昨年は、韓国でも放火によって、14世紀末に建てられた崇礼門(南大門)が灰となり、歴史を少し遡ると、1950年に金閣寺がやはり放火によって炎の中に姿を消しました。

 放火による火災は、歴史的建造物に限らず、私たちの身の回りで多くの財産、そして命を帰らぬものにしています。放火は、人が悪意をもってなす「犯罪」であり、刑法において重い罪に問われます。法的には、他人の財産を侵す財産犯としての性格と、社会全体を不安に陥れる公共危険犯の性格をあわせもつとされ、歴史的にも非常に重い犯罪として扱われていました。江戸の街には放火と盗人を取り締まる「火盗改め」なる役職がおかれ、放火犯は「火あぶり」によって処刑されていたとのことです。

 このような背景をもつ放火ですが、そのリスクを下げるにはどのような対策をすればいいのでしょうか?放火は「ものや建物が燃えるようすを楽しむ」「火災によって人が騒ぐようすを楽しむ」という、とんでもない動機(原因)によって行われることが多いため、これを個人ができる対策で抑え込むことは難しいと言えます。放火に対して個人ができる対策は、犯罪機会を奪うアプローチであり、具体的には、
・家の周囲には、燃えやすいものを置かない
・建物の周囲や駐車場を明るくする
・門扉や物置、ガレージなどには、施錠をして入り込まれないようにする
・車やバイクなどのボディカバーには、不燃性のものを利用する
・地域全体で、夜回りなどの防火防犯活動に取り組む
などとなります。

 放火は、その疑いも含めると火災原因の中でもっとも多く、夜間から早朝、私たちが寝静まっている時間帯に多く行われています。「火をつけようという行為」は、誰が見ても一目瞭然の怪しい行為であるために、基本的には人目のない時間帯を選んで行われるものと考えられます。

 先のコラムで、泥棒が一番忌避するものとして「周囲の目」があることを述べましたが、放火犯の行う「火をつけようという行為」は、泥棒の行う「侵入」にも増して怪しい行為であるため、放火犯は泥棒にも増して「周囲の目」を気にする存在と言えます。その意味で、放火にも有効な対策として、「周囲の目」の強化が位置づけられてきます。地域が連携して行う「夜回り」などの活動が、放火に対しても有効に働くゆえんです。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文

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