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セコムの強み(2)  機器をレンタルした長期契約サービス

 前回からシリーズでお届けしている「セコムの強み」の第2回は、「機器をレンタルした長期契約サービス」です。

 セコムは、設立4年後の1966(昭和41)年6月、日本で初めてのオンライン安全システム「SPアラーム」を開発し、販売を開始しました。これは、独自の方式によるオンライン安全システムで、今から考えれば、セキュリティ分野では世界初のビジネスモデルと言っても過言ではないものでした。

 実は、欧米では、それまでにもセンサーを遠隔で監視するというシステムは存在していました。しかし、センサーやコントローラー(制御器)などの機器は売り切りで、異常を感知すると、ブザーやサイレンを鳴らし威嚇するというものでした。さらに、別に契約すれば、通信回線を使って遠隔で監視するということは行われていましたが、異常が発生すれば警察や消防に通報してあとはまかせてしまうということで、バラバラの仕組みになっていました。

 そこで、創業者の飯田 亮が考えたのは、次のようなシステムでした。
 店舗やビル、工場などの窓や扉に侵入や火災をキャッチするセンサーとコントローラーを設置。それらを通信回線で当社のコントロールセンターと結び、24時間監視する。異常が発生すると、センターの管制員の指示で、最寄りの緊急発進拠点から緊急対処員が駆けつけ、被害を最小限にくい止める。必要に応じて、警察や消防に通報する。そして、センサーなどの機器は売り切りではなくレンタルにして、そのレンタル料とトータルなサービスを月々のご契約料をいただく方式で、長期契約をする。というものでした。

 これは、あえて欧米の方式はマネをしないで、機器・通信回線の単純監視・情報伝達機能と、人間の判断力・機動力・処置力という、それぞれの長所を組み合わせた「マン・マシン・システム」として提供する、という独自の方式によるシステムでした。

 そして現在は、このセコム方式のオンライン安全システムを、台湾、韓国、中国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、イギリス、オーストラリアなどの海外でも提供していますが、特にアジア各国ではそれぞれの国でパイオニアとして普及を進め、いずれの国でもこの分野ではトップカンパニーとして、それらの国で社会の安全化に貢献しています。

コーポレート広報部

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