第438回 ライブ配信トラブルと安全に楽しむポイント
「ライブ配信」の魅力とは
SNSや専用アプリなどを使って、視聴者とリアルタイムで交流する「ライブ配信」。
ハロウィンの仮装やイベントなどを生中継する人も増えています。
リアルタイムで反応がもらえる臨場感や、視聴者との一体感がライブ配信の魅力。
ほかにもこんな理由で人気を集めているようです。
・コメント機能を通じて、配信者と視聴者が双方向で交流できる
・動画を編集する必要がなく、すぐに配信できる手軽さ
・いわゆる「投げ銭」による収益化を目指せるプラットフォームが多い
リアルタイムでの交流や収益化のしやすさから、いまや「ライバー」と呼ばれる配信者人口は急増中。
しかし、ライブ配信には「編集ができない生配信ならでは」のリスクがあります。
映り込み・居場所バレ・・・ライブ配信に潜むリスク
ライブ配信は「リアルタイムである」ことが最大の特徴。
しかし、「リアルタイムである」ことがリスクを生む要因になり得ます。
【「気をつけたい」主なリスク】
・居場所や生活圏の特定
部屋の窓から見える風景や建物、看板などの映り込みで自宅が特定されることがあります。
「今日は近所のカフェにいる」といった発言から、生活圏が知られることも少なくありません。
・他人の映り込みや無断撮影
街中での配信では、通行人や店舗の様子が映ることがあります。
本人の了承なく顔や声が配信されれば、迷惑行為やプライバシー侵害に当たる可能性も。
・炎上や誤解によるトラブル
配信中の表情や言葉が誤解をまねき、SNSで炎上につながるケースは多々あります。
コメントへのリアクションひとつで、思わぬ批判が拡散されることも。
・ストーカー、粘着リスナー化
「投げ銭」に感謝を伝えたことがきっかけで、視聴者が「特別な関係」と誤解するケースがあります。
好意や嫉妬がエスカレートし、嫌がらせやストーカー被害に発展した事例も報告されています。
「配信をはじめたばかりの人」や「イベントを楽しむような感覚で気軽に配信を行う人」は、特に被害にあいやすいため注意が必要です。
ハロウィンのような不特定多数の人が集まるイベントでは、映り込みやトラブルのリスクが一気に高まります。
楽しく配信するために守りたいこと
ライブ配信は、正しく使えば人とのつながりを楽しむためのツールになります。
しかし、リアルタイムだからこそ、配信前に「リスク意識」を持つことが大切です。
【安全にライブ配信を楽しむためのポイント】
・個人情報を映さない、話さない
住所や学校名、よく行く店舗、近所の風景などが映らないように注意。
部屋の背景や持ち物、瞳に映り込む像などにも気を配りましょう。
・他人を無断で撮影しない
街中の配信では、通行人や車のナンバー、店舗の看板などにも配慮しましょう。
他人の顔や声、店内や商品が入るときは、事前に許可を得ることが大切です。
・発言に気をつける
差別的・政治的・過激な発言は炎上の火種に。
感情的にならず、冷静な対応を心がけましょう。
・視聴者との距離を保つ
「会おう」と誘われても、原則として会わないこと。
不適切なコメントが続く場合は、ブロックや通報をためらわず、身の危険を感じたときは、すぐに警察などに相談しましょう。
* * * * * * * * *
誰でも配信を楽しめる時代です。
だからこそ、思いがけないトラブルから自分を守る意識が欠かせません。
楽しいハロウィンの夜を、安全に、そして安心して過ごすためにも、ライブ配信のリスクを理解し慎重な発信を心がけましょう。
【あわせて読みたい!関連コラム】
第424回 SNSの「誹謗中傷」に注意!
第407回 旅行中のSNS投稿に注意しましょう
第367回 SNSに写真を投稿するとき注意すべきことは?
* * * * * * * * *
<お知らせ>
企業、学校などに向けた「女性のための防犯セミナー」を無料で開催しています!
女性がねらわれやすい犯罪の対策やSNS利用時の注意点などを、セコムの女性社員がレクチャーします。詳しくはこちら。
= セコムの女性社員が伝える「女性のための防犯セミナー」 =




