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第330回 大地震に備える!女性のための防災シミュレーション

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東日本大震災から10年が経過した今年。
2月と3月に、福島県沖と宮城県沖を震源とする大きな地震が再び東北地方を襲いました。4月以降も微弱な地震は頻繁に各地で発生しており、いつ・どこで大きな地震が発生するかは誰にもわかりません。
被害を少しでも減らし、命を守るために、地震発生時のシミュレーションをあらためて確認しておきましょう。

日本は世界有数の「地震大国」

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地震は、地下で起きるプレート(岩盤)の「ずれ」で発生します。
気象庁が公表している「世界の主なプレートと地震の分布図」を見ると、日本周辺は複数のプレートが集まっており、日本列島のほぼ真ん中をプレートの活断層が横切っています。
日本には、複数のプレートによって複雑な力がかかっているために、毎日どこかで地震が発生しているそうです。

日本は世界でも有数の地震多発地帯。
私たちは、誰もが地震のリスクとともに生活していることを、忘れてはなりません
一人暮らしの女性は特に、ひとりのときにパニックにならないよう、あらゆる可能性を考えて備えておきたいですね。

女性のための防災シミュレーション~屋内編~

(1)自宅にいるとき地震が発生したら?
・安全確保のため、テーブルや布団にもぐって頭を守る
・浴室やトイレでは、頭を守りながら扉を開ける(建物がゆがむと扉が開かなくなるため)
・揺れが収まったら、玄関ドアや窓を開けるなどの避難経路を確保
・料理中に揺れを感じたら、一度キッチンから離れて安全な場所に移動
・避難時は、電気のブレーカーを落としガスの元栓を閉める

一般家庭で使われている都市ガスは、震度5以上の揺れを感知すると、自動的にガスの供給を停止するガス漏れ遮断器が設置されていることが多いです。
揺れている最中に火を消しにいくのは危険なので、揺れが収まるまでは身の安全を守ることを優先しましょう。

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(2)学校やオフィスにいるとき地震が発生したら?
・窓ガラスから離れ、本棚や電子機器などの転倒や落下に注意しながらデスクの下に隠れる
・大規模災害時はむやみに移動せず、安全な場所にとどまる
・徒歩で帰宅する場合は歩きやすい靴を履き、食料・飲料水を携帯する
・移動時は危険な場所を避け、飲料水やトイレなどの支援を受けられる場所、避難場所を利用

自宅まで安全に帰宅できるルート、帰宅ルート上の避難場所の所在を確かめておきましょう。
地震のハザードマップを確認すると、予想される被害や被害区域、避難場所や避難経路などを確認できます。
女性はオフィスに防災対策としてスニーカーなどを「置き靴」しておくといいでしょう。

(3)デパート・スーパーにいるとき地震が発生したら?
・揺れを感じたら、頭をバッグや上着などでガードして、柱や壁際などに身を寄せる
・商品の落下、ショーケースの転倒、ガラスの破片に注意する
・揺れが収まったら、店内放送や店員の指示に従って避難する

大きな地震が起きたときも、慌てて外に出ようとしないことが肝心。
パニックになって出口に人が殺到すると、かえって危険です。
周囲をよく見て落下物の危険などが少ない場所を見極め、揺れが収まるのを落ち着いて待ちましょう

(4)地下街にいるとき地震が発生したら?
・慌てて地上に出ようとせずに、状況を見極めて落ち着いて行動する
・ショーウインドーのガラスや展示物から離れ、通路の中央や太い柱のそばなどに身を寄せる
・揺れが収まったら、場内放送や係員の指示に従って避難する
・60mごとに非常口が設置されているので、ひとつの出口に殺到せず、落ち着いて行動する

地下街は、一般的に地上より揺れが少なく、比較的安全な場所と言われています。
倒壊よりも、ガラスの飛散などの被害が心配です。
外に出るより地下街にとどまったほうが安全な場合もあるので、非常放送や係員の指示があるまでむやみに行動しないようにしましょう。

(5)エレベーターの中で地震が発生したら?
・すぐに行き先階のボタンをすべて押し、最初に停止した階で降りる
・自動的に最寄りの階で停止するエレベーターの場合は、最初に扉が開いた階で降りる
・閉じ込められた場合は、非常用のインターホンで通報し救助を待つ

インターホンや非常用ボタンが通じない場合は、携帯電話で連絡を取る方法もあります。
エレベーターの管理会社、消防、警察などに通報すれば、状況を知らせることができます。
無理に扉をこじ開けようとしたり、大声で叫んだりすると体力を消耗するので、落ち着いて待つことが大切。最近は、エレベーター内に非常用備品が設置されている場合もあります。

女性のための防災シミュレーション~屋外編~

(1)路上にいるとき地震が発生したら?
・頭をバッグや上着などでガードして、建物からはできるだけ離れる
・ビルの窓ガラス、外壁のタイル、看板、電柱、ブロック塀、自動販売機などの落下・転倒に注意
・揺れが収まったら、公園や広場など近くに建物がない広い場所に避難する
・近くに広くて安全な場所がなければ、耐震性の高い鉄筋コンクリートのビルに避難
・切断して垂れ下がっている電線には触れない

路上で立っていられないほどの大きな揺れを感じたとき、とっさにそばにある電柱や街路灯、建物の壁などにつかまりたくなるかもしれません。しかし、倒壊や落下物の危険があるので危険です。 路上で地震が発生したら、なるべく広い場所の真ん中に逃げたほうが安全だということを覚えておきましょう。

(2)電車やバスで移動中に地震が発生したら?
・立っている場合は、転倒しないようつり革や手すりなどにつかまる
・座っている場合は、姿勢を低くして頭をバッグや上着などでガードする
・揺れが収まってもむやみに車外に出ず、乗務員の指示に従う

公共の乗り物は、大きな地震が発生すると急停車する可能性があります。
普段から乗車時はつり革やポールにつかまることを心がけたほうが良いかもしれません。
勝手に窓を開けて外に出るなどすると、事故の危険があるとともに、救助の妨げになることが考えられます。
災害時は乗務員の指示に従うことが大切です。

(3)駅のホームにいるときに地震が発生したら?
・掲示板や看板などの落下物に注意する
・頭をバッグや上着などでガードして、近くの柱などに寄り添う
・ホームに停車している車両があれば乗り込む
・揺れが収まっても外に出るなどはせず、場内アナウンスや係員の指示に従う

ホームの端にいると揺れで線路に落下する危険あるので、なるべくホームの中央に移動しましょう。
また、電車の車両内は、倒れてくるものや落下してくるものがなく、頑丈な構造になっています。
地震発生時にホームに電車が止まっていてドアが開いていたら、車両内で揺れが収まるのを待つようにしましょう。

(4)車の運転中に地震が発生したら?
・急ブレーキは事故のもと。ハザードランプを点灯して徐々に減速し、道路の左側に停止する
・エンジンを切って、揺れが収まるまでは車外には出ないでカーラジオなどで情報収集する
・避難するときは、鍵をつけたまま、窓はロックはせず、連絡先のメモを残して車検証を持つ

大地震が発生したときは、車での避難は緊急車両の通行の妨げになります。通行自体が危険な場合もあるので、車は置いて徒歩で避難しましょう。
高速道路では、約1kmごとに非常口が設けられているので、歩いてそこまで移動してください。

* * * * * * * * *

大地震の発生時、自分がどんな場所にいるかはわかりません。 あらゆる状況をシミュレーションして、もっとも安全な行動を取れるようにしておくことが大切です。

どこで被災しても、この3つを念頭に行動しましょう。
1:自分の身を守る
2:避難経路を確保する
3:安全な場所に避難する

一人暮らしの女性なら、自宅に備蓄品や非常用持ち出し袋の準備、家具や窓ガラスの防災対策も欠かせません。
地震で火災が発生することもあるので、キッチンに消火器を備えておくなど、あらゆる可能性を考えておくことが、自分の身を守ります。

また、外出時も最小限必要な防災アイテムをバッグに入れておくと安心です。
「もしも地震が起きたら」をシミュレーションしておけば、いざというときも落ち着いて行動できるはず。
防災女子の心得として、ぜひ意識してみてくださいね。

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