防犯・防災用語集

飛ばし携帯(とばしけいたい)

インターネットで不正に売買されている他人名義や架空名義を使用した携帯電話のこと。
利用者の身元が特定されてにくいため、特殊詐欺などの犯罪に悪用されるケースが多くなっています。2006年4月に全面施行された携帯電話不正利用防止法では、他人に譲渡する目的での契約などを禁じています。

ストーカー

好意や怨恨などの理由により、執拗につきまとうなどの行為を繰り返すこと。
「気に入られた」「冷たくされた」などといった一方的な勘違いが、ストーカーを招くこともあります。ストーカーに狙われないためには、日ごろの言動に気をつけることです。また、毎日の行動がワンパターンだと狙われやすくなるので、意識して行動を変えるようにします。
ストーカー被害者を守るために、2000年11月から「ストーカー規制法」が施行されています。ストーカーの被害にあった場合は、すぐに警察に相談しましょう。

恐喝 (きょうかつ)

暴力や公表できない弱みを握るなどの手段で相手を脅迫し、恐怖心を抱かせ、金銭などの財産を奪う犯罪のこと。
恐喝の代表的なものに、被害の深刻化している「振り込め恐喝」があります。「特殊詐欺」には「オレオレ詐欺」「架空料金請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」がありますが、金銭を得る手段として被害者を脅迫した場合には、振り込め恐喝になります。恐喝罪は、10年以下の懲役 と、重い罪が科せられます。

通り魔 (とおりま)

確たる動機もなく、通りすがりの不特定の人に殺傷などの危害を加える者のこと。
このような犯罪を防止するため、2008年12月に「銃刀法」が改正され、殺傷能力の高いダガーナイフなど刃渡り5.5m以上の両刃の刃物は所持が禁止されました。また、鉄砲刀剣所持者の範囲の規制を、さらに強化しました。
通り魔事件は、いつどこで起きるか分からないので、常に警戒心を持っていることが大切です。歩いている時に、イヤホンで音楽を聴いていたり携帯電話を操作したりしていると、周囲の異変に気がつかず、逃げ遅れてしまいます。また、自分の身は自分で守るようにすることも、大切です。

盗撮 (とうさつ)

被写体の人物に気づかれないようにして、カメラなどで撮影する行為のこと。
金銭にかかわる盗撮として大きな問題になっているのが、ATM (現金自動預払機) の利用客のキャッシュカード番号や暗証番号を盗撮して、利用客の現金を引き出す犯罪です。その手口は、ATMの操作画面とカード挿入口を撮影できる無線式のカメラを、天井などに取り付けて撮影し、その映像からキャッシュカードを偽造します。そして、その偽造したキャッシュカードを使って、盗撮した利用客の現金を引き出します。
このような犯行を防ぐために、盗撮を防止するカバーや、盗撮を発見して被害を防止するサービスが、登場しています。

盗聴 (とうちょう)

他人のプライベートな情報や企業の機密情報などを、盗み聞きする行為のこと。
盗聴の目的は、ストーカー行為や家庭内の不義調査だけではなく、さまざまな動機があります。盗聴器は非常に小さいもので、電話やコンセントなど、普段の生活で使っているものや目にするものの中に隠されている場合が多いので、被害に気づきにくいと言われています。
盗聴の不安がある方は、盗聴・盗撮発見センサーを使って、調べてみるのもひとつの方法です。しかし、盗聴器を仕掛けられた場所やものは素人には分かりにくいので、専門の業者に調査を依頼したほうがよいでしょう。

痴漢 (ちかん)

公共の場で衣服の上から、または直接、人の身体に触れることで、都道府県で制定している迷惑防止条例違反にあたる。
痴漢は、混雑する電車内でよく被害が発生します。電車の中で痴漢に注意が必要なのは、次の3つの場所です。
それは、痴漢が逃げやすい改札口に近い車両、奥まっていて被害者の逃げ場がない車両の連結部あたり、最も混雑するので接触が容易なドア付近です。

オヤジ狩り (おやじがり)

若者たちが集団で中高年のサラリーマンの男性を襲撃して、金品を奪うこと。