防犯・防災用語集

特殊詐欺 (とくしゅさぎ)

電話などを使って相手をだまし、現金の振り込みを要求する詐欺のこと。
警察では、「オレオレ詐欺」「架空料金請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」等を総称して、特殊詐欺と言っています。
被害者の多くは、高齢者です。電話などがかかってきて、ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐに振り込まないで、警察などに相談することが被害の防止につながります。警察では110番のほかに、#9100やメールで相談を受け付けています。詳しくは警察庁のWebサイトをご覧下さい。

オレオレ詐欺 (さぎ)

特殊詐欺」のひとつで、緊急事態を装ってお金の振り込みを要求する詐欺のこと。
子どもや孫のふりをして「オレオレ」と言って電話をしてくるので、「オレオレ詐欺」と呼ばれています。その手口は、会社の金を横領したので金がいる、事故で金がいるなど、さまざまな名目で現金が至急必要であるように信じ込ませ、動転した被害者に指定した口座へ現金を振り込ませます。
特殊詐欺には、「オレオレ詐欺」のほかに、「架空料金請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」があります。

架空料金請求詐欺 (かくうりょうきんせいきゅうさぎ)

特殊詐欺」のひとつで、架空の事実を口実に金品を請求する文書を送って、指定した金融機関の口座に現金を振り込ませる詐欺のこと。
犯人は、だまそうとする人の携帯電話やパソコンに「総合情報サイトの利用料金が未納」とか、「無料期間が過ぎても退会手続きがされていない」などのメールを送ってきます。架空料金請求詐欺の被害にあわないようにするためには、心当たりのない請求に応じないことです。使用したサイト名の記載がない請求や、利用した時間の記載がない請求、明確な料金内訳の記載がない請求などは、要注意です。

融資保証金詐欺 (ゆうしほしょうきんさぎ)

特殊詐欺」のひとつで、融資を受けるための保証金の名目で、指定した預貯金口座に現金を振り込ませるなどの手口による詐欺のこと。
犯人は、多重債務者を狙って、電話やチラシ、ダイレクトメールなどで、低金利でお金が借りられるように持ちかけ、保証料や手数料の名目でお金を振り込ませてだまし取ります。電話やダイレクトメールで、高額な金額を低金利で貸し付ける金融機関はありません。融資保証金詐欺の被害にあわないためには、勧誘者の甘い言葉に乗らないことです。

還付金詐欺 (かんぷきんさぎ)

特殊詐欺」のひとつで、社会保険事務所などを装い、医療費の還付金などに必要な手続きだと言ってATMを操作させ、口座間の送金で振り込ませる電子計算機使用詐欺のこと。
その特徴は、電話を利用して被害者をだましたり、ウソの名前や家族関係、身分や所属を告げて、他人になりすましたりするところにあります。2007年1月からATMによる現金振り込みの限度額が10万円に制限されたことにより、オレオレ詐欺などの被害は激減しました。しかし、オレオレ詐欺から手口を変えて、還付金詐欺のような口座間の送金をさせるやり方が急増しています。

ワンクリック詐欺 (さぎ)

パソコンや携帯電話でアクセスしたウェブサイトの利用料金を不当に請求する詐欺のこと。
ワンクリック詐欺で多い手口は、出会い系サイトやアダルトサイトにアクセスすると、「ご登録が完了しました」などと出て、高額な金額と振込先の口座を指定した料金請求の画面が表示さます。サンプル画像やリンクを1回クリックしただけで料金を請求されるので、ワンクリック詐欺と呼ばれています。
携帯電話のメールを使ったワンクリック詐欺もあります。料金請求の画面に、アクセスした人の携帯電話の機種名や個体識別番号、自分の位置情報などが表示されますが、それらの情報から個人情報が分かってしまうことはありません。不当な料金請求なので、お金を振り込む必要もありません。ワンクリック詐欺だと気づいたら、それ以上クリックや返信をしないで、警察に相談するようにします。

フィッシング詐欺 (さぎ)

銀行などの金融機関を装って電子メールを送信し、受信者がにせのウェブサイトにアクセスするように仕向けて、受信者のIDやパスワード、口座番号、暗証番号、クレジットカード番号などの個人情報を入力させ、それらを不正に入手する詐欺行為のこと。
実在する企業の名前で送信し、メールには「下記のURLにアクセスして個人情報を入力しなければ、あなたのアカウントは失効します」などと書かれてあるので、受信者はそのURLにアクセスして、個人情報を入力してしまいます。フィッシング詐欺にあうと、銀行口座からお金を引き出されたり、クレジットカードを使われたりして、深刻な被害を受けます。
フィッシング詐欺対策としては、不自然なかたちでIDやパスワードなどの個人情報を聞き出そうとするメールには、メールを送信してきた企業の実際のホームページや窓口に問い合わせて確認するようにします。また、送信者名を偽っているので、メールのヘッダーを確認します。そして、個人情報は安易に入力しないことです。近年は、フィッシング詐欺対策に有効なSSL証明書を発行するサービスも登場しています。

リフォーム詐欺 (さぎ)

家の屋根や土台などの点検を口実にして、リフォーム工事を高額で行う詐欺のこと。
主に高齢者を狙っており、不要な工事やずさんな工事、過剰な工事などをして、法外な金額をだまし取ります。特に悪質なものには、故意に配水管を破壊して修理工事の契約をさせたり、まったく工事をしていないのに工事をしたように装って代金をだまし取ったりするケースもあります。
国民生活センターでは、悪質な「訪問販売によるリフォーム工事」の被害にあわないために、訪問販売ではできるだけ契約しない、工事を依頼するかどうかは手間をかけて十分に検討する、家族や身近にいる人が注意をするように呼びかけています。 契約してしまっても、訪問販売の場合は、工事の開始後でもクーリング・オフ制度の期間内であれば、解約できます。

クーリング・オフ制度 (せいど)

お店以外の場所で、訪問販売など特定の取引方法で申し込みや契約をした場合に、一定の条件を満たせば、消費者が一方的に契約をやめることができる制度のこと。
Cooling offは、「冷静になる」という意味。つまり、冷静に考える機会を与えるためにこの制度が作られました。クーリング・オフで契約をやめると、申し込みや契約はなかったことになり、費用を負担する必要もありません。ただし、クーリング・オフには、期間の制限があります。渡された書類に書かれてある契約内容をよく確認して、契約をやめようと思ったら、できるだけ早くクーリング・オフの手続きを取るようにしてください。

悪質商法 (あくしつしょうほう)

消費者に対して、違法または不当な手段や方法で利益を得る商売方法のこと。
催眠商法、霊感商法、かたり商法など、その手口はさまざまです。悪質業者は高齢者などを狙った詐欺的な商売をして、多額の被害をもたらしています。家屋の屋根や土台などの点検を口実に不要なリフォーム工事を高額で行う点検商法などの悪質商法もあります。

闇バイト(やみ)

犯罪に抵触する行為で報酬を得るアルバイトのこと。
SNSやインターネット上で高額報酬をうたって募集され、「強盗」や詐欺などの犯罪行為に関与させられるケースが多く、応募者は犯罪グループの指示を受けて実行役として利用されることがあります。

闇名簿(やみめいぼ)

個人情報や電話帳などから、不正に流出したデータから作成されたリストのようなもの。
闇名簿の元になるデータはさまざまあるとされていて、同窓会名簿や自治会名簿、企業の顧客情報など、どのような経路で流出したかを特定するのは困難。個人の防犯対策で闇名簿への情報流出を防ぐのは難しいと言えます。

トクリュウ

匿名・流動型犯罪グループの通称。SNSなどを介して結びつき、実行犯を募集してさまざまな犯罪に関わる集団のこと。
強盗」をはじめ「特殊詐欺」や「ロマンス詐欺」、SNS型投資詐欺など、多岐にわたる犯罪にかかわるとされており、その手口は非常に巧妙です。

匿名・流動型犯罪グループ(とくめい・りゅうどうがたはんざい)

トクリュウ」の項参照。

受け子(うけこ)

「振り込め詐欺」などの「特殊詐欺」において、被害者から現金やキャッシュカードなどを直接受け取る役割の人物のこと。
犯人グループの指示を受け、金融機関職員や宅配業者などを装って被害者の自宅を訪問し、現金やキャッシュカードを受け取るケースもあります。

出し子(だしこ)

特殊詐欺」などで入手したキャッシュカードや口座情報を使い、ATMなどで現金を引き出す役割の人物のこと。
犯人グループの指示を受けて複数のATMを利用し、短時間で現金を引き出すことが多く、口座凍結される前に資金を回収する役割を担います。

掛け子(かけこ)

特殊詐欺」において被害者に電話をかけ、だまして金銭などを要求する役割の人物のこと。
警察官や金融機関職員、親族などを装って電話をかけ、「事故を起こした」「キャッシュカードが不正利用されている」などと説明して被害者を信用させ、現金やキャッシュカードを渡すよう誘導します。組織的な詐欺グループでは、複数の掛け子が拠点で電話をかける「コールセンター型」の手口が確認されています。

仮装身分捜査(かそうみぶんそうさ)

捜査員が本人のものとは異なる身分を示して行う捜査のこと。
主にインターネットやSNSを通じての実行者の募集が行われる「強盗」、詐欺、窃盗、電子計算機使用詐欺などが対象で、捜査員が犯罪実行者と接触し、情報や証拠を収集し捜査を実施します。募集に対して応募する点がおとり捜査とは異なります。

ロマンス詐欺(さぎ)

特殊詐欺」のひとつで、SNSやマッチングアプリなど、インターネット上で出会った相手を言葉巧みにだまし、好意を抱かせて金銭を送金させる詐欺のこと。
外国人や海外在住者を騙り、直接会えない状況を演じたり、優しい言葉で、恋愛感情や親近感を抱かせたりしたのち、投資や送金を持ちかける「国際ロマンス詐欺」も増えている。

投資詐欺(とうしさぎ)

実際には価値のない金融商品や投資話を持ちかけ、利益が出ると信じ込ませてお金をだまし取る詐欺のこと。
犯人は「必ずもうかる」「元本保証」「特別な情報がある」などと説明し、株式や暗号資産、未公開株などへの投資を勧誘するケースがあります。警察では、電話やインターネット、SNSなどを利用した投資詐欺が増えているとして注意を呼びかけています。

AI詐欺(さぎ)

特殊詐欺」のひとつで、AIを悪用して音声・画像・テキストを高度に生成し、他人になりすまして金銭や情報をだまし取る手口。
ディープフェイク」や本人そっくりの声を用い、「投資詐欺」や「ロマンス詐欺」、「オレオレ詐欺」などに利用されており、手口が巧妙なため幅広いターゲットに被害を及ぼす危険があります。

送り付け商法(おくりつけしょうほう)

注文していない商品を一方的に送り付け、相手が受け取ったら、購入したものとみなして代金を請求する手口のこと。
「ネガティブ・オプション」とも呼ばれています。商品を受け取っただけでは契約は成立しておらず、消費者は代金支払い義務はありません。法律(特定商取引法)の改正で、注文していない商品は直ちに処分しても良いと明示されています。

アポ電(でん)

現金や資産の有無、家族構成などの情報を聞き出す目的でかかってくる不審な電話のこと。
犯人は警察官や金融機関職員、業者などを装って電話をかけ、高齢者宅などの資産状況を確認し、その後の「強盗」や「特殊詐欺」などの犯罪に利用するケースがあります。

偽警官(にせけいかん)

警察官を装って被害者に接触し、金銭やキャッシュカードなどをだまし取る犯罪の手口のこと。
特殊詐欺」では「口座が犯罪に利用されている」などと説明し、キャッシュカードを預かったり暗証番号を聞き出したりする手口が確認されています。

サポート詐欺(さぎ)

パソコンやスマートフォンの画面に「ウイルスに感染している」などの警告を表示し、偽のサポート窓口へ電話させて金銭をだまし取る詐欺のこと。遠隔操作ソフトのインストールやサポート料金の支払いを求められるケースがあり、警察や関係機関が注意を呼びかけています。

国際電話詐欺(こくさいでんわさぎ)

「+1」や「+44」などではじまる海外の電話番号から着信し、金銭や個人情報をだまし取る詐欺の手口。
日本語の自動音声で公的機関を名乗って不安をあおるケースや、「特殊詐欺」グループが海外の拠点から電話をかけるケースもあります。

SIMスワップ詐欺(しむすわっぷさぎ)

SIMスワップ詐欺(しむすわっぷさぎ) SIMカードを不正に入手・再発行させるなどして、被害者の電話番号を別のSIMカードに移し替え、スマートフォンの契約者になりすます詐欺のこと。犯人は携帯電話会社の手続きを悪用し、SMS認証などを突破して銀行口座や暗号資産、SNSアカウントなどを不正に利用するケースがあり、「SIMハイジャック」と呼ばれることもあります。

スミッシング

携帯電話やスマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)を悪用した「フィッシング詐欺」のこと。
偽造サイトに誘導したうえで、アカウント情報(ログインID、パスワードなど)や、クレジットカード情報など重要な情報を盗みます。スミッシングの由来は、SMSを介して偽造サイトに誘導する手口から「SMS」と「フィッシング(phishing)」をあわせた造語。宅配事業者、通信キャリアや大手銀行、ECサイトなど、身近な企業を装ったSMSとその偽造サイトが確認されています。

ボイスフィッシング

電話や音声メッセージを利用して、金融機関や公的機関の職員などになりすまし、個人情報や口座情報、金銭などをだまし取る詐欺の手口のこと。
銀行職員や警察官などを装って電話をかけ、「口座が不正利用されている」などと不安をあおり、暗証番号や認証コードを聞き出したり、送金を指示したりするケースがあります。

ディープフェイク

人工知能(AI)の技術を使って人物の顔や声、映像を合成・加工し、本物そっくりの偽の画像や動画、音声を生成する技術のこと。
この技術が悪用されると、なりすましや詐欺、偽情報の拡散などのリスクが高まります。SNSやネットに公開された写真が、ポルノ風の画像や動画に加工される「性的ディープフェイク」の被害も増加しています。また、有名人や知人の偽の動画や画像を生成し、「投資詐欺」や「ロマンス詐欺」に使うケースもでています。