泥棒が盗む意外なもの

▼泥棒が狙うものは「現金や宝石」だけではない
侵入盗の被害品というと、まず思い浮かぶのは現金や貴金属かもしれません。
被害額が最も大きいのは「現金」ですが、バッグ・財布、貴金属・宝石、金属類、衣料品、時計など、高価で換金しやすいものも狙われています。
さらに、家電、パソコン、食品、さらには個人情報につながるカード類まで、家の中のさまざまなものが盗まれています(警察庁・犯罪統計書より)。
「家に現金を置いていない」
「盗まれるような高価なものなんてない」
このような理由から「うちは泥棒に狙われない」と思っていませんか。
実は、泥棒にとっては「高価かどうか」だけが狙うものを決める基準ではありません。換金しやすいものや需要のあるものは、私たちが思っている以上に盗難の対象になっています。
「こんなものまで?」と思うようなものでも盗まれていることを忘れないでください。
▼狙われるのは「個人情報」も
・キャッシュカード
・クレジットカード
・運転免許証
・健康保険証
・マイナンバーカード など
こうしたものは、それ自体が高価なわけではありませんが、本人になりすました不正利用などを目的にしていると考えられます。
キャッシュカードやクレジットカードは、暗証番号が分からなくても犯罪者間で売買されることがあるそうです。
また企業などでは、保管していたマイナンバーカードなどの重要書類が金庫ごと盗まれるケースもあります。
今や「個人の情報」そのものにも価値があるのです。
▼「盗られるものがない」と思っている家でも注意
泥棒が狙うのは、屋内のものだけとは限りません。
近年は金属価格の高騰などを背景に、
・エアコンの室外機
・側溝のふた
・給湯器や配線など、金属を含む設備
など、屋外にあるものの被害も発生しています。
泥棒にとって価値があるのは、「高級品」だけではありません。
換金しやすいもの、売るルートがあるもの、持ち運びやすいもの。
こうした条件に当てはまれば、私たちがそれほど価値を感じていないものでも盗み出す対象になり得ます。
「うちには盗られるようなものはないから、泥棒には狙われない」という考えは禁物です。
多くの住宅には、現金や貴重品だけでなく、換金されたり、悪用されたりする可能性のあるものがあります。
「自分の家も侵入盗の被害にあう可能性がある」という意識を持つことが肝心です。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ 上級研究員
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会副会長


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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