防犯 2026年06月19日

もしかして不審者?「110番」「#9110」どちらにすべきか

▼「110番」と「#9110」の違いとは?
「110番」は、緊急の対応が必要な場合に利用する番号です。
今まさに危険が迫っている、または事件、事故が発生している場合は110番に通報します。

対して「#9110」は、犯罪や事故に至っていない段階の不安やトラブルについて相談できる警察の窓口です。

【110番に通報するのはこんなとき】
・不審な人物につきまとわれている/追いかけられている
・誰かが家に侵入しようとしている
・交通事故を目撃した
・暴力や犯罪が起きている など

【#9110に相談するのはこんなとき】
・不審な人物や車について相談したい
・詐欺かどうか判断できず不安
・ストーカーや嫌がらせ、DVなどについて相談したい
・近隣トラブルで困っている
・地域で防犯上の心配ごとがある など

ただし、緊急性の有無はあくまで「目安」に過ぎません。
「#9110」にかけた内容でも、事件につながる兆候があれば、警察内で適切な部署へ引き継がれることがあります。また、相談内容によっては、法テラスや消費生活センター、児童相談所など、適切な相談機関を案内されることもあります。

緊急かどうか判断に迷う場合は、一人で抱え込まず警察に連絡しましょう。地域の警察署に問い合わせてもいいでしょう。

▼そもそも「不審者」とは?見極めるポイントは?
防犯において「不審者」の明確な法律上の定義はありません。
見た目や一部分の行動だけで「この人は不審者だ」と決めつけることはできないからです。

たとえば、
・公園にいる
・住宅街を歩いている
・子どもにあいさつをした
といった行動だけで、不審者とは言えないでしょう。

一方で、
・同じ場所を何度も不自然に行き来している
・住宅や周囲を繰り返し見回している
・長時間にわたって特定の場所にとどまっている
など、状況によっては「何となく気になる」「少し不安だ」と感じることもあります。

防犯で大切なのは「不審者かどうか」を無理に判断しようとしないことです。
「何かおかしい」「気になる」という感覚を見過ごさないことです。

このようなケースで相談できるのが、警察の相談専用電話「#9110」です。


▼「通報」「相談」するときに伝えておきたいポイント
警察に連絡がつながると、状況を正確に把握するためにいくつかの質問をされます。
慌てないよう、ポイントを整理しておくと良いでしょう。
たとえば、不審人物や不審車両について相談するなら以下のようなことです。

【状況について】
・いつ、どこで、どのようなことがあったのか
・その対象(人や車など)が、現在もまだ「そこにいる」のか、すでに「もういない」のか

【対象の特徴(人物の場合)】
・大体の年齢、性別、背格好(高い・低いなど)
・服装や髪型、メガネや帽子の有無など風貌の特徴

【対象の特徴(車両の場合)】
・ナンバープレートの数字や地名
・車種や車体の色
・車内に置いてあるものの特徴(特徴的な飾りやステッカーなど)

すべてを完璧に覚えている必要はありません。
覚えている限りの特徴を落ち着いて伝えることが、状況把握に役立ちます。

不審者の定義はありませんが、「不安」や「違和感」は大切な防犯のサイン。
「#9110」という身近な相談窓口があることを、日ごろから意識しておきましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ 上級研究員
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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