自転車の「青切符詐欺」に注意

▼自転車の「青切符制度」に便乗した詐欺が発生
2026年4月から、自転車の交通違反に対して「青切符制度(交通反則通告制度)」が導入されました。
信号無視や、「ながらスマホ」など、一定の違反行為に対して反則金が科されるようになり、ニュースなどで見聞きした人も多いのではないでしょうか。
こうした制度変更に便乗して、警察官を装った人物が反則金とうたって現金をだまし取ろうとする「青切符詐欺」が確認されています。
たとえば、
・「スマートフォンを見ながら運転していた」
・「危険な歩道走行をした」
などを理由に「反則金を払ってください」と声をかけ、その場で現金を要求する手口です。
交通違反の不安から支払ってしまうケースが確認されています。
新しいルールがはじまると、その「わかりにくさ」や「混乱」につけ込んだ詐欺が出てくるものです。青切符詐欺もその典型的なケースと言えるでしょう。
▼本物の青切符は「その場で現金徴収」しない
青切符詐欺で特に注意したいのが、「今すぐに払えば違反にならずに済む」などと、その場で現金を要求してくるケースです。
しかし本来の青切符制度では、路上で現金を徴収することはありません。
自転車で交通違反をした場合は、警察官から「交通反則告知書(青切符)」と「仮納付書」が交付され、後日、仮納付書に記載された期限内に、銀行や郵便局などの金融機関で反則金を納付する流れになります。なお、期限内に納付しなかった場合は、後日「本納付書」による正式な通告が行われます。
・その場で現金を払う
・個人に直接手渡す
・その場で支払いを急かされる
これらは本来の手続きではありません。
たとえ警察官を名乗っても、警察官のような服装をしていても、その場で反則金の支払いを求められたときは応じないこと。
困ったときは、近くの交番に向かうか、110番通報するなどの対応をしてください。
▼「青切符」をおそれるより、命を守るための安全ルール順守を
青切符制度が話題になる一方で、「違反しないように」と気にしすぎるあまり、かえって危険な運転につながっているケースもあるようです。
たとえば、歩道走行中に、後方確認をせず慌てて車道へ出るなどの行為です。
車道走行が原則であっても、安全確認がおろそかになれば命に関わります。
もっとも大切なのは「青切符を切られないこと」ではなく、自分と周囲の安全を守ることにほかなりません。
警察では自転車の交通違反について、基本的に現場での指導警告をおこないますが、交通事故につながるような悪質・危険な違反については、重点的に取り締まるとしています。
また、イヤホンの使用は一律禁止ではありませんが、周囲の音が聞こえにくい状態など、安全運転に支障がある場合は違反となることがあります。安全のためにも、音楽を聴きながらの「ながら運転」はやめましょう。
交通安全ルールを正しく理解し、基本的な安全運転を徹底することが肝心。
ルールを「なんとなく」で判断しないことは、事故防止だけでなく、詐欺被害から身を守ることにもつながります。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ 上級研究員
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。




