IoT家電のリスクと「JC-STAR」制度

▼ IoTで便利になった暮らしとその裏で増えているリスク
Wi-Fiルーター、スマートスピーカーやネットワークカメラなど、IoT家電は私たちの暮らしをより便利で快適なものにしてきました。
外出先から家電をインターネット経由で操作できたり、防犯や見守りのためのカメラも遠隔で便利にチェックできたりと、家庭内でも身近な存在になっています。
便利である一方、IoT家電のリスクも忘れてはなりません。
IoT家電はインターネットにつながっているため、サイバー攻撃や不正アクセスの対象になりかねないのです。
実際、家庭用のカメラやルーターなどが外部から不正に操作されたり、サイバー攻撃の「踏み台」※として悪用されたりするケースも多数報告されています。
※ 踏み台:ここでいう「踏み台」とは、サイバー攻撃者が攻撃対象へ到達するために中継点として経由する機器のこと。知らないうちにみなさんが加害者にさせられる可能性を指します。
▼ IoT家電の安全性を"見える化"する「JC-STAR」制度
こうしたIoT家電のリスクに対応するために整備されたのが「JC-STAR」制度です。
JC-STARは、IoT製品のセキュリティ対策について、一定の基準を満たしているかどうかを評価し、わかりやすく示す制度。2025年3月から運用がはじまった比較的新しい取り組みです。
この基準に適合した製品には、「JC-STAR」マークのラベルが貼付されます。
このラベルは★1(レベル1)から★4(レベル4)までありますが、みなさんが使用する家電では、★1もしくは★2が付与されます。制度が始まったばかりの現在は★1が登場してきた段階となっています。★1は「最低限のセキュリティ対策が考慮されたIoT製品である」ことを示す目安です。今後は製品別の基準が追加された★2も出てくる予定です。
専門的な知識がなくても、製品のセキュリティ水準を"見える形"で確認できる点が、JC-STARの大きな特徴といえます。
製品を選ぶときに「JC-STARマークが付いているかどうか」をひとつの判断材料として意識すると良いでしょう。
▼ 今使っているIoT家電も見直しと対策を
JC-STARマークは今後、IoT家電を選ぶ際の目安になりますが、すでに家庭で使っているIoT家電についても注意が必要です。
・長期間アップデートされていない製品
・初期設定のまま使い続けている製品
・メーカーのサポートが終了している製品
このような状態は要注意。
知らないうちに第三者に悪用されるリスクを高めます。
まずは、ソフトウェアやアプリを最新の状態に保ち、パスワードや設定の内容を見直しましょう。
更新が提供されなくなっているものについては、安全性の高い製品への買い替えを検討することおすすめします。
IoT製品を購入する際には、JC-STARマークの有無を確認し、価格や機能だけでなく、セキュリティ面も含めて製品を選ぶことが大切です。
* * * * * * * * *
<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ チーフ研究員
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
■留守中・在宅中のご自宅を守る「セコム・ホームセキュリティ」
防犯は、留守中も在宅中も注意が必要です。防犯・火災監視・非常通報など、お客さま宅の異常発生を24時間365日セコムが見守り、万一の際には安全のプロがただちに急行する「セコム・ホームセキュリティ」は、留守中でも在宅中でも危険を察知できておすすめです。
「一戸建て・一軒家向けのホームセキュリティプラン」はこちら。
- 関連するカテゴリーを見る
- ネットセキュリティ




