レシートから漏れる情報をどう守る?

▼ レシートからわかる「購入者の手がかり」
レシートには、購入した商品名や金額だけでなく、店名・店舗所在地・日時・支払い方法など、多くの情報が記載されています。いわば購入者の身辺情報。
レシートを悪用されれば犯罪やトラブルにつながることも否定はできません。
たとえばスーパーやドラッグストアのレシート。
「男性なのか、女性なのか」
「年齢はどれくらいか」
「近所に住んでいるのか、それとも滞在先での利用なのか」
「家族がいるのか、単身なのか」
「どの時間帯に行動しているのか」
など、あなたのことや家族のこと、生活パターンが推測できます。
レシート1枚では断片的な情報でも、複数枚あればより詳細な情報を把握することが可能です。
レシートの廃棄には十分な注意が求められます。
▼ レシートのリスク
レシートの情報から犯罪被害やトラブルに巻き込まれる可能性があります。
・住宅侵入被害
レシートから生活パターンが漏れることも考えられます。
不在の時間帯がわかっていれば空き巣に狙われる可能性は高まるでしょう。
・ストーカー被害
レシートから行動範囲がわかります。
購入した場所から居住エリアを推測することも可能です。
・嫌がらせなどのトラブル
レシートから居住エリアを推測する手がかりになる可能性は否定できません。
ほかにも別の個人情報と結びつけることで詐欺被害などに巻き込まれることも考えられます。
レシートの廃棄にはリスクがともないます。軽視せず注意しましょう。
▼ レシートを安全に処分するには
不要になったレシートは、個人情報の一部として扱う意識が大切です。
情報漏えいを防ぐためには「ひと手間」を惜しまないようにしましょう。
・細かく破る/シュレッダーにかける
・黒塗りする/文字を消す
捨てるときもまとめず、こまめに処分するなどの工夫が必要です。
カードの利用明細や通販の納品書なども同様に扱うようにしてください。
「個人情報」とは、名前や住所だけではありません。
行動パターンや購買履歴といった「生活の断片」も、組み合わせしだいで個人を特定できる情報になり得ます。
「誰かに悪用される情報はないか?」という視点が大切です。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ チーフ研究員
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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