防犯 2025年09月05日

「警察偽サイト」に注意

▼ 警察をかたる「偽サイト詐欺」とは
警察庁や都道府県警の公式ウェブサイトを装った偽サイトが確認されています。
その「偽サイト」を利用した手口がわかってきました。

まず警察官を名乗る者が「逮捕状が出ている」「資産が凍結される」などと告げてきます。
不安をあおった状態で「偽サイト」に誘導。信じ込ませて金銭を要求するものです。

偽サイトは警察の公式ページとそっくりにつくられていて、見た目だけで偽サイトと判断することは困難といえます。
「警察」という権威を悪用した手口であり、冷静な判断力を奪い被害者をだます非常に卑劣な詐欺行為です。

▼ 偽サイトへの誘導手口
偽サイトに誘導するための「入口」には、いくつかのパターンがあります。

<電話やビデオ通話を使って誘導する手口>
警察官を名乗る者が「詐欺事件に関与している疑いがある」「逮捕状が出ている」などと告げる手口が確認されています。
不安をあおり警察の偽サイトに誘導する手口は巧妙です。
「口座を識別するため」などと理由をつけて指定の口座に送金させる手口もあります。
偽サイト上で自分の名前や住所まで記載された偽の逮捕状を見せるといったケースもあるようです。


<SMSやメールを使った手口>
警察を名乗り「●●銀行で不正送金の被害が起きている」「不正防止措置の認証確認が必要」などとSMSやメールを送りつけ、リンクをクリックさせる手口もあります。
誘導先の偽サイトから指定の口座に送金させるという詐欺行為です。


▼ 警察を名乗る電話や偽サイトにだまされないために
警察が電話やビデオ通話で送金を指示することは絶対にありません。
また、ビデオ通話で逮捕状を見せることはありませんし、逮捕状をウェブ上で閲覧できる仕組みもありません。
こうした連絡はすべて詐欺だと考えてください。

<被害を防ぐためのポイント>
・警察を名乗る電話でも、不審に感じたらその場で従わず電話を切る
・ビデオ通話に誘導された場合も要注意
・SMSやメールに記載されたリンクは絶対に開かない
・公的機関からの連絡は、必ず自分で公式サイトを検索して確認する
・不安を感じたら、最寄りの警察署や警察相談専用窓口(#9110)に相談する

「警察だから」と信じ込まず、落ち着いて確認することが被害防止につながります。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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