防犯 2025年02月07日

引っ越す場所の選び方

▼ ネットの情報だけでは不十分!実際に歩いて確認を
引っ越し先を決める際、多くの方がインターネットの情報を参考にします。
しかし、それだけでは防犯面のチェックとしては不十分。
実際に自分の目で街の様子を確認することが重要です。

昼間はにぎやかで活気のある街でも、夜になると人通りが少なくなり、不安を感じる場所もあります。
特に着目したいのが駅周辺。
利便性が高い反面、繁華街に近接していれば昼夜で街の表情は変わります。
日中と夜の両方の雰囲気を確認し、安全性を見極めることが大切です。

また「住みたい駅」が決まっていても、駅の周辺はエリアごとに治安状況は異なります。
駅の北口と南口で雰囲気がガラッと変わっていたり、改札の右側、左側で人通りに差があったりするものです。

住みたい場所が決まったら現地に足を運んでみることをおすすめします。

▼ 街の状況をチェック!街選びで見るべきポイント
街の治安を見極めるためのチェックポイントを紹介します。
実際に歩いて観察し、以下の点を意識してみましょう。

【街の雰囲気】
・道路や公園にゴミが放置されていないか
・コンクリート壁や店のシャッターなどに落書きがないか
・掲示板の張り紙が新しく、管理が行き届いているか
・放置自転車を多く見かけないか

【防犯への取り組み】
・「自転車盗難注意」「空き巣多発注意」といった注意喚起の張り紙が多くないか
・防犯カメラの設置状況や、自治体の防犯対策の充実度

【住民のコミュニティ活動】
・町内会のイベントや清掃活動が定期的におこなわれているか
・近隣住民同士の交流があるか(あいさつを交わす様子など)

治安の良いエリアでは、民家の庭の手入れが行き届いている、通りに街路樹や植栽などがきれいに整備されているなど、管理状態が良い印象を持つことが多いです。

これは、地域住民が地域への帰属意識を持って、しっかりしたコミュニティを形成している証し。
「防犯環境設計」の考え方で言うと、「領域性の確保」にあたります。

自宅や周囲のエリアの管理に住民がしっかりと関与している場所は、不審者が近づきにくいのです。
住民が自分たちの領域を大切にすることで、犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。


▼ 治安だけでなく、災害への備えも忘れずに
安全な住環境を選ぶには、防犯面だけでなく災害リスクも考慮することが重要です。
自治体のハザードマップを確認し、洪水や土砂災害の危険性がないか調べましょう。

利便性の高いエリアでも、河川が近くにある場合や低地に位置している地域は、大雨による浸水リスクが否定できません。
土砂災害や高潮など、地域によってリスクは異なります。

引っ越しは新生活の第一歩です。
住む場所の防犯・防災チェックを怠ると、安心して暮らせる環境は手に入りません。
事前に情報を収集し、家族の安全を確保できる場所を選びましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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